FC互換機「プレイコンピューターレトロ」その1
今回は変り種。ホームセンターで衝動買いしたFC互換機「プレイコンピューターレトロ」です。
検証するのは、内蔵ゲームの118種。ファミコンの互換機能は検証していないのであしからず。
このゲームは、ファミコンカセットをセットしないで電源をいれると、内蔵ゲームの選択画面になり、内蔵ゲームを楽しむことが出来ます。
はっきりいって、一本一本はそこらの無料で配布されているフリーゲームにも劣る出来とだけは言っておきます。
今回はそんなゲームたちをひとつひとつ遊んでみた結果を書いていきます。
01.SKY ZONE 『個人的評価「C」』
横スクロール型のアクションゲーム。浮島や雲にジャンプで飛び乗って右に進んでいく。
途中にある石像に果物を捧げると、ライフの回復や残弾制の武器が手に入る。
……敵の攻撃うんぬんよりも、先の足場がまったく見えない状態でジャンプしなくてはならない状況が多くて、結果落下してよく死ぬ。コンテニューはないので、残機をなくすと一面からやりなおし。
02.REVERSI 『個人的評価「C」』
早い話が「オセロ」。一人プレイの場合は交互に先手後手を繰り返すみたい。
COMはあまり賢くない。そのかわり、思考時間はそれなりに早い。
03.WHALE 『個人的評価「B」』
くじらが自機の一画面シューティング。画面上部から下に向けて弾を撃つインベーダーといったところ。
何匹か敵を倒すとステージクリアになるみたいだが、クリアの条件がよくわからない。
スコア表記があるので、高得点を狙ってプレイするのもいいかも。(ランキングとかスコアを記録する機能はないけどねw)
04.FAIRY 『個人的評価「C」』
妖精が自機の横スクロールシューティング。一定の距離を進むとステージクリアになるみたい。
弾を撃つごとに右下のGASゲージがなくなるらしいが、弾を撃たなくても減っているんですけど・・・・・・
ドラゴンみたいな敵を倒すと落とす、小さな炎みたいなアイテムでGASが回復するけど、敵弾との区別がつきにくいです。
05.THROUGH LONELY 『個人的評価「C」』
一応、3Dシューティングみたいなゲーム。(画面の動きから、どう見ても射程の短い一画面シューティングにしか見えないw)
説明書の画面写真には画面下にスコア表示が含まれているウィンドウがあるのだが、実際のゲーム画面にそれはなかった。スコアが表示されるのはステージクリア時のみ。
ステージクリアの条件も、たぶん一定時間死ななければクリアみたいだけど、よくわからない。
06.FINAL FIGHTER 『個人的評価「D」』
左右にしか動くことの出来ない3Dシューティング。制限時間生き残ったらステージクリアになるみたい。
敵が攻撃モーションに入ったら、なすすべなくこちらがダメージを受ける。敵弾を打ち落とすとかいった要素もなし。敵に攻撃される前に敵を壊すだけのゲーム。ただ画面をスクロールさせて弾を撃つだけの作業。
07.BUTTERFLY 『個人的評価「D」』
蝶々が自機の1対1一画面シューティング。敵ボスを倒せばステージクリア。
一瞬、面白いかもと思ったけど、敵弾を一発食らった後に興ざめ。
互いにライフ20の状態から始まるのだが、実は敵ライフは倍の40。まぁ、それは別にいいんだけど。
敵ボスに弾を当て、ライフをなくせば勝ち。自分のライフがなくなれば負け。
なんだけど、自機が放つ弾はホーミングでかならず敵機に命中。連射機能で撃てば連続でライフを削る。
敵から攻撃を受けた場合は、自機のライフが1つだけ減って、仕切り直し。
なに? この自機優遇のゲーム? ……楽しくない。
08.INTERSTELLAR 『個人的評価「B」』
こちらも3Dシューティング。05番のゲームと似ているが、こちらは背景の演出により、3Dシューティングぽい出来。ただし、ゲームのプレイ感覚は射程の短い一画面シューティング。
敵機がパワーアップアイテムを落とす、スコアが常に表示されているなど、05番よりはこちらの方が筆者好み。ステージクリアも一定時間の経過でクリアだが、クリア時に演出があるので、いつの間にかクリアしていたというよりは、ゴールにたどり着いた感じがあるのもよい。
背景の星が敵弾に見えるのがちと難点。(敵弾は赤く、星は白だがどうも反応してしまう)
09.MINE 『個人的評価「C」』
早い話もなにも、「マインスウィーパー」です、はい。
タイトル画面で機雷数を入力して、あとはパネルをめくってヒントの数字を出して、そのヒントに従い機雷以外のパネルを開けていく。もちろん、目印をつけるフラッグ機能も使用できる。
三回まで機雷を踏んでもOKなのと、機雷を踏んだ時に爆発音がしないのは筆者的にはいただけない。
10.PIPE LINK 『個人的評価「B」』
スタートの水道蛇口からゴールのガラス瓶までパイプをつないで水を流せばクリア。
どれだけパイプを分岐させようとも、水道とガラス瓶をつなげばクリアなので、使えないパイプは隅っこに追いやって使えるパイプが来たときのみセットしていくという戦法も可能。
(もっとも、有効なパイプが来なければ詰む可能性もあるがw)
制限時間があることと、置き間違えたパイプは1回しか消せないというルールがそこそこの緊迫感を生んでいて、けっこう楽しいかも。
11.AETHER PUZZLE 『個人的評価「C」』
ブロックはめ込みパズル。ゲームボーイで発売された「冒険パズルロード」というゲームみたいな感じ。
テトリスのブロックのようなピースを、穴の開いている場所にうまく組み合わせてはめ込んでいくパズル。
制限時間があり、それまでに全部のブロックをうまくセットできればクリアなのだが、とにかく操作性が悪く、1マスでもずれれば強制的にブロックが元の置き場に戻される。……カーソルの移動速度が遅いのにこの仕様はきつい。
12.SLEUTH 『個人的評価「C」』
泥棒が地中に埋めた盗品を犬になって探すという記憶ゲーム。
最初に泥棒がどこに盗品を埋めたかを記憶して、犬を操作して盗品を掘り当てていく。ただし、泥棒の埋めた爆弾を掘り当てるとアウト。
けど、このゲーム。最初に泥棒が爆弾を埋めた場所だけ記憶して、あとはAボタン(穴掘りのボタン)を押しながら爆弾の埋められた場所だけを避けて移動するという、ローラー作戦をとった方が簡単。
13.TADPOLE 『個人的評価「C」』
障害物を操作し、川を下るおたまじゃくしが無事に川を下れるように誘導するアクションゲーム。
おたまじゃくしは勝手に動くので、障害物を左右に動かし、おたまじゃくしがあたらないようにどかしていく。
動かす障害物は二箇所あり、おたまじゃくしたちはどんどん泳いでくるので、けっこう忙しい。
14.MATCH CARDS 『個人的評価「D」』
ただの「神経衰弱」です。しかも最大でたった12枚しかない上、間違えてもペナルティなし。制限時間内にすべて取ればクリアというルールなので、覚えるまでもなく適当にカードをめくっていけばクリアできます。
15.CORSAIR 『個人的評価「B」』
船を1マスずつ動かし、全ての敵の船を撃沈させればステージクリアのシミュレーション。
自分の船と敵の船は、不思議なダンジョンやローグ系RPGのように一斉に動くので、それを踏まえて次の行動を読む楽しさがある。敵の船に自分の船をぶつけられるとアウト。自分の船にのみ、船体の両脇に砲撃ができるので、それを駆使して敵船を落としたり、自分の船にはぶつからず、敵の船同士がぶつかるように動いたりして全部の船を落としていく。将棋のような先を読む楽しさがある。……突然、敵船が現れるのはいただけないが。
16.REVERSI 『個人的評価「C」』
02番と同じタイトルだが、こっちはゲーム盤とコマまでそのまんまオセロ。
COMの思考速度、強さなどもほぼ同じ。02番とお好みでプレイしましょう。
17.ONE BY ONE 『個人的評価「B」』
ランダムに置かれるエサを食べるごとに身体が長くなる、蛇胴体一画面アクション。
指定数のエサを食べればステージクリア。ステージが進むと障害物が現れるのもこの手のゲームでは常套。
伝わりにくいかも知れないが、「レプリカート」のようなゲームと言えば、わかる人には伝わるかな?
ステージ1の自機が若干遅いため、何度も1面からやりなおしなのはちとつらい。
18.DEVILDOM DOOM 『個人的評価「D」』
一画面型のアクション。パネルを取ると6発弾が撃てるようになる。敵に触れても転ぶだけでミスにはならない。ただし、蜘蛛が放つ弾を食らうと一機失う。(蜘蛛自体には当たり判定はない)
ステージクリアの概念がなく、延々と蜘蛛の攻撃を避けながらパネルを拾って敵を撃つだけのゲーム。
19.AQUARIUM 『個人的評価「D」』
熱帯魚になって落ちてくるエサを食べるだけのゲーム。マカロンのようなエサを一定数食べればステージクリアのよう。マカロンのようなエサを食べられず画面外に出した場合は1ミス。3ミスでゲームオーバー。
……マカロン以外のエサの存在価値がわからない。他のエサは食べても得点にならないし、見逃してもミスにならない。黒い爆弾のようなものは、当たるとミスになると思いきやただただ通り抜けるだけのモノ。
他のエサにも得点を設定して、黒いエサは間違って食べたらミスくらいのことはしないとゲームになってないよ?
20.ANGLERFISH 『個人的評価「C」』
鮟鱇を操作して、敵に当たらないように制限時間内に迷路を脱出するゲーム。
視界が鮟鱇の提灯の灯りが届く範囲しかないので、そこそこの緊張感はあるが、なんでこのゲームにはポーズ機能がついていないの?
ゲームの特性上、迷路を覚えてしまえばそれまでのゲームかな?
21.TRANSMISSION 『個人的評価「C」』
RPGなどでよく見るワープのトラップ。それだけをゲームにしたような一画面アクション。
ワープホールがどこに飛ばされるかを見極めて、シンボルアイテム(かき氷?)を全て集めればステージクリア。
敵に接触したら、そのステージはやり直し。それが地味につらい。
22.ADVENTURER 『個人的評価「C」』
フィールド上に散らばるハートを全て拾い集めて、出現した出口にいけばクリアの見下ろし型アクション。
21番よりはわかりやすいゲームかな。ただ、一度取ったハートと同じ場所に新たなハートが現れるのはちょっと。回転扉はこのゲームを少しだけ面白くしている。ただ、こちらも死んだらステージの最初からやり直し。
23.AETHER CAPTOR 『個人的評価「D」』
体当たりで敵を倒す一画面アクション。……ただ、体当たりしていい敵と体当たりしたらミスになる敵の区別がつかない。(一度、体当たりをして試して判断するしかない)
説明書に一言「ロケットを取るとスピードアップ」とは書かれているけど、まさか燃えさかる炎のシンボルがロケットって初見でわかります?
24.SUPER MOHICA 『個人的評価「D」』
画面内の宝石を全て集めて出口にいけばクリアの一画面アクション。
ライフ制となっているのだが、自キャラがダメージを受けているかどうかは、ライフゲージに目を向けないとわからないため、いつの間にか死んでるってことが多々ある。特にダメージトラップが作動しているかわかりにくいものが多く、タイミングを見計らって移動する楽しみはなく、「あ、ダメージ食らってるなぁ」としか思えないため、楽しくない。
25.COOL BABY 『個人的評価「C」』
フィールド上に散らばるアイテムシンボルを全て回収すればステージクリアの見下ろし型アクション。22番のゲームとよく似ている印象。
ただ、こちらの敵はバネに弾かれて動いている障害物なので、動きは単調。だが、24番とは違い、こちらはタイミングを見計らって移動する楽しみはある。
26.CURSED POND 『個人的評価「C」』
湖が舞台の一画面アクション。 説明書には「敵の攻撃を避ける」としか書かれていなかったゲーム。
実際は、敵の攻撃を回避しつつ、箱を作り出して橋を作り、敵を封印するゲームだった。それに気付くのに数分かかった。
敵弾をかわしつつ、湖に橋を架けて、対岸の敵を全て封印すればステージクリア。……ただただひらすら敵弾を回避するゲームだったらD評価だったけど、まぁ、そこそこ楽しめる。
27.KICKING NOW 『個人的評価「C」』
卵を蹴り落としていく一画面アクション。卵が孵って足が生えると、蹴って攻撃することが出来なくなる。ただし、蹴り飛ばした卵をぶつけて倒すことは可能。
キックのレスポンスが悪く、蹴りそこなった卵が目の前で孵化して、アウトになることが多いのが難点。あと、何個卵を蹴落としたら、何匹敵を倒したらクリアなのかがわからず、適当に蹴っていたらクリアになっていたということも多々。
28.HEN&SONG 『個人的評価「D」』
腹を空かせた小鳥に、親鳥がエサを与えにいく一画面アクション。
巣に戻ってエサをくわえて、小鳥のいる場所に行くの繰り返しで、ノルマを達成したらステージクリア。
ランダムで障害物が行く手を妨害するのだが、はっきり言って障害物の現れた道を迂回して小鳥にエサを運ぶだけの作業ゲームだった。障害物に触れればミスになるが、「なんか邪魔なモノが出た、道を変えよう」としか思えず、緊迫感はない。
29.BUSY BAR 『個人的評価「D」』
注文されたお酒を、ただただカウンターテーブルを滑らせて投げ渡していくだけのゲーム。
投げ渡すパワーはビリヤードゲームのようなパワーゲージを止めて調節するのだが、カウンターテーブルの距離とパワーゲージを止める位置がわかってくると、あとはただの作業。……面白いと思います?
30.AIMLESS 『個人的評価「D」』
照準を動かして敵を打ち落としていく3Dシューティング。
敵を狙って撃ち落とす楽しみはあるのだが、06番と同じ、敵弾を撃ち落とすことができないという欠点が。
敵に弾を撃たれたら、こちらに当たるか当たらないかは運任せ。さらに言えば、どこが自機の当たり判定かもわからない。このゲームも撃たれる前に撃てってこと? だとしたら、照準で狙いを定めないといけない分、こちらの方が難易度高いです。
今回はここまで。今回紹介した30タイトルで、内蔵ゲームの約25%。
ここまででかなり遊べていますが、また88タイトルありますよ?