4/7
ドランに毒を
俺はドランに毒を仕掛けた。暗殺者としてマジシャンの技術を応用するのはとても便利だった。今ならわかるよ。なぜ俺が暗殺者としてスカウトされたか。
「ロベルト、君はマジシャンとして子どもに夢を与えているんだな」
「そうさ、マジックは素晴らしいからね」
そろそろ毒が身体を回ることだろう。良いヤツだったドランは手応えがない。でも、こうして目障りが一つ消えるって思えば、俺は今夜はぐっすりと眠れる。
「ロベルト、帰りは気を付けろよ?」
おかしい、毒が身体を回ったはずだ。それなのにドランは普通に話しかけてくる。失敗をしたか? いや、そんなはずはない。俺の暗殺が未遂に終わったことはない。
「ロベルトよ? 俺が不死身野郎ってことは気付いているな?」
なんだと……!? まさか、本当に不死身なのか? ドランは……!
「ロベルト、俺はとあるチームに所属している。それは超能力の集まりなのだ!」
「マジシャンに超能力を言うとはね? 面白いね?」
「お前ほどの腕前なら、チームに入れてやっても良い」
「断る」
俺はドランに背を向けて歩いた。
「ロベルト! 気を付けろよ?」
俺はSFや不死身は信じない。




