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とある吹奏楽部のトロンボーン奏者の日常

作者: しとらすค

どーも、なんとなく日常系が書きたくなりました。

こんにちは。私は今、とある高校の吹奏楽部の基礎合奏中です。具体的に言えば、Gdurのロングトーン中です。正直…面白くもないし、早く終われって思ってます。…あ、もうすぐ終わりです、わーい。


「はい、お疲れ様でした。次、Esdurのロングトーンお願いします」


…終わってませんでした。私はその指示に「はいっ」とだけ返事すると、私の相棒であるトロンボーンを構えました。そしてメトロノームが鳴り出し、


「さん、ハイッ」


ぶぇ~ん、と何ともやる気のない始まり方をしました。当然、この基礎合奏を仕切っている学指揮さんがそれを許すはずもなく、


「はい、もう一回始めから。さん、ハイッ」


ぶーーん、今回はまだまともな始まり方をしました。私はだるいなー、と思いながらも音だけはしっかり吹きます。これ以上やり直しさせられてはたまったもんではありません。


…そうだ、ロングトーンが終わるまでの間少しだけ私の周りのことを紹介したいと思います。


まずは…私の相棒、トロンボーン!輝く金色、音程自在のスライド、柔らかい音色から張りのある音色まで出せるモチベーション…何をとっても他に劣らぬ特徴を持った楽器です!他にも、『神様の楽器』と呼ばれたりするのだけど…詳しく知りたかったら調べてみてね☆


あとは…前に立ってる学指揮さん!今日は…なんだ、ただのモテ男くんか…えーと、眼鏡を取るだけでキャーキャー言われるイケメン君です。…ケッ。ちなみに彼はトランペットを吹いていて、実力は…悔しいくらい上手いです…。勉強もできるし、他校に彼女がいるらしいし…なんなんだあいつは…。

他にも学指揮さんは二人いて、一人はオーボエ吹きの可愛い子で、もう一人はパーカッションのデブ男。

彼らのことも話したいんだけど…そろそろロングトーンが終わりそう。


「はい、お疲れ様でした。じゃあちょっと誰かに…」


…!!


その瞬間、私に戦慄が走りました。奴は私たちの誰かに今のロングトーンの感想を聞こうというのです!やべぇ…集中して聴いてなかった……私は当たらないことを願います。


「じゃあ…トロンボーンの端から二番目の人、今のEsdurどう思った?」


……よかった…私じゃない……。


安心しているのも束の間、私の隣の人は、


「なんかぁ…集中してない感じがしましたー」


私は胸をドキッと跳ね上がらせました。まさか…バレた…?

…というわけでもなかったようで、


「うん、確かにアタックやリリースが雑になってたし、みんなもっと集中してください」


少しホッとした私は「はいっ」とだけ返事をして、


…ロングトーン面倒くさいけど…もうちょっと集中しよ……


そんなことを思ったのでした…。




現役高校生、17歳。今日も私は、いつもより少し集中した様子で相棒のトロンボーンを構えるのでした……。

吹奏楽をやっていた方なら、一度は経験があるのでは…?


日常と言えるかはわかりませんが、こんな感じで普通に小説も書いてみたいなって思います♪

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