プロローグ
男目線の恋話
作者の過去を振り返りながら書きました。
結構、荒れた人生ですが、学び取る物もありました。
ある病を背負っていますが、僕のこの話を読んで
誰か共感して、誰か前に一歩進めれれば、幸いです。
キミは一人じゃない、生きている。
幸せは得るものじゃない、気付くものだ。
気軽に読んで行ってください。
感想をくれると、次話の更新速度が上がりますw
誹謗中傷はご勘弁ください。
文章力が無いのも重々承知です。
本当にただの自己満足です
~~♪~~♪
枕元の携帯が音楽を流し始める。
「ん…、ッサイな…。」
携帯を取りディスプレイを眺める。
後輩の名前がそこにはあった。
「もしもし…。」
「もしもし亀よー♪…「黙れ」
「先輩ノリ悪っ!」
ベッドから起き上がり、煙草に手を伸ばし、火を点ける。
「なんだ?朝から。」
「えぇぇ!?、先輩が起こしに来いと…」
「あぁ…、悪い、。」
事情を把握した俺は服を着替える事にした。
シャワーを浴びて、軽く髪の毛をセットする。
適当なパーカー着て、その上に学ランを羽織る。
玄関に降りて、靴箱の上にある鍵を手に取り、外に出る。
ボボボボ…。
数台のウルサイ単車と数名の後輩達。
「おはよ。」
眠気眼で声を掛けると数名の後輩が笑顔で迎えてくれた。
「じゃぁ、行きますか?」
後輩の後ろに乗ると、朝日が眩しい世界へと走りだした。
近くの駐車場に着くと、そこには真っ青なスポーツカーがある。
日産 S15シルビア
足回りとブーストアップとフルエアロ装備のドリフト仕様である。
鍵を向けると軽快な音と共に扉のロックが外れる。
「先輩、単車にしませんか?」
俺の車を眺めながら、笑いながら後輩が言う。
「ま、俺がお前に抜かれたらな。」
そう言うと後輩は少し悔しそうに黙った。
「先輩、単車でも馬鹿なのに…。」
ボソッと後輩が呟いた。
それをきちんと耳に捉えた俺は、バケットシートに乗り込みながら無視しておく事にした。
そして、キーを差込み、回す。
このシルビアは先輩に譲ってもらった車で、勿論、無免許である。
マフラーを交換してある為、俗に言うウルサイエキゾーストを奏でながら、シルビアは始動した。
同時に煙草に火を点け、徐々に上がる水温を眺めて、待つ。
「先輩っ、先に行っときます!」
「おー、抜かれないようにな。」
「出来る限り頑張ります。」
そう残して、後輩達は先に行く。
チューニングされた車は彼女と一緒だ。
些細な事を気をつけてあげなければ、すぐに壊れてしまう。
だが、それが良いのかもしれない。
(…水温、…油温、…排気温、…電圧、…ブースト圧…、オールグリーン…)
アクセルを軽く2.3度蹴る。
けたたましい音を奏でながら、マフラーが吼える。
(いくよ、相棒。)
ギアを一速に叩き込み、クラッチを蹴る。
シートに体が沈み込む。
この感覚がどうしてもやめれない。
信号交差点が青なのを確認すると、サイドを引きながら、クラッチを蹴り、白煙を上げながら交差点を曲がる。
あとはアクセル全開だ。
暫くすると、単車が数台見えてきた。
(捉えた…)
そのままギアを順々に上げていき、横を抜く。
(お先に…)
前に出るとブレーキランプを数度光らせ、そのまま学校へと向かう。
学校に着き、エンジンをクールダウンさせながら、後輩を待っていると、玄関から友達が出てきた。
エンジンを止め、鍵をかけると、友達を迎える。
「よぉ、相変わらずうるせぇし、校門に白煙上げながら入ってくるなんて、馬鹿だろう?」
「あぁ、それは自分でも分かってる。」
「大人しく単車にしとけって。」
「寒いからヤダ。」
と、友達と軽口を交わしながら、後輩を待つ事を忘れ、学校に入って行く。
階段を上り、教室に近づくと、ガヤガヤと喧騒が聞える。
「…はは!、…でさー?」
(うるせぇ…)
こうして、一日が始まっていく。