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謎の声と少女

「起きて」

「、、、、?」


声に催促されるように目を開ける。


「、、、」

「、、、、あれ?私、何してたんだっけ?、、、ていうかここどこ?」


私の記憶では確か、ライブに向かってそれから、、、

それからどうしたんだっけ、、、?


頭の中に霧がかかったように、記憶がぼんやりとしている。


「、、、とりあえず、帰ろう。お母さんたちに心配かけちゃう」


「ない、ない、、」

私は、スマホも財布も何も持っておらず、身一つでここにいたようだ。


現代の悪い癖だ。地図は全てスマホを頼りにしていたから、今自分がどこにいるのかも皆目検討がつかない。


とりあえず動かないよりはマシかと思い。散策してみることにする。


「、、それにしても、綺麗な場所だなぁ」

どこもかしこも、息を呑むほど美しい光景が広がっている。


空は深い青に澄み渡り、雲ひとつ浮かんでいない。

足元に広がる水面は鏡のように空を映し込み、陽光を浴びてきらめいていた。

遠くからは風に揺れる花々の音が、鈴のようにやさしく響いてくる。

その幻想的な光景はまるで天国にいるかのように錯覚させる。


これだけ綺麗だと、テレビで見そうな気がするが、あいにく私の中の記憶には存在していなかった。


「、、、どうしよう」

進めど進めど同じ光景が続いている。

八方塞がりとはまさしくこのことだろう。


「さゆりさん」

「!?誰??」


いきなり空から声が降ってきたものだから咄嗟に身構える。

しかし、私の質問には答える気がないようで、その声は返事することなく止んでしまった。



しかし、その代わりと言ったように、景色が先ほどとはガラリと変わり、橋らしきものが現れる。

私は誘われるように、橋の方へ足を踏みした。






「すごいな、、、」

私は思わず感嘆をあげた。

いや、上げない人はいないのではないかと思うほど素晴らしい。

橋の先には、立派な面持ちの屋敷が建っている。


入るのは少し躊躇われたが、私を迎え入れるように門が開いたため、お邪魔することにする。



門を通ってから5分ほどが経過した頃だろうか。

、、あぁ、屋敷にはこんな人が住んでいるのだろうな。

そうイメージしていたお嬢様が姿を現したため、さすがに驚いた。


美しい黒髪と深い紺のような目をした少女が、私の目の前でお辞儀をする。


「待っておりました、小百合様」


顔を上げて少女はそう続ける。


私も彼女に合わせて礼をすると。

彼女は少し目を細めて微笑んだ。


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