予想外の襲来
僕は、無理に体を覚まさせた。アドレナリンが急に迸るのが感じられる。そして徐々に気が付く。
身体が怠い。
このだるさは、睡眠不足から来るアレだ。そして、高窓の外を見る。真っ暗だ。
まだ朝じゃない。
僕は、身体の隅々まで意識が渡るのを実感すると同時に、ベッドから飛び降りた。そして、先程から強くたたき続けられている戸を開ける。
そこには、若い一兵士がいた。黒髪で、背が高い。名は知らないが、確か宴のときに飲み物を配っていたはずだ。
「すいません、デュロ様。お休み中。私はロドと申します」
「おお、どうしたんだ」
「奇襲攻撃です! イートンたちがすぐ側までやってきています」
え。
なんということだ。彼らはまだ遠くの方ではなかったか。
「皆は?」
僕は慌てて上着を取った。
「それぞれ、臨時対応しています。セルトラ様から、デュロ様に状況をお伝えするように言われ、参りました」
「わかったすぐ行く」
「はい、こちらでお待ちしています」
僕は扉を閉めると、とりあえず出発用に準備していた袋を掴み、そのまま扉の外に飛び出した。
「デュロ様こちらへ」
よっぽど状況が切羽詰まっているのか、ロドは僕の姿を確認するや否や廊下を駆け出した。僕もあわてて付いていく。
なんどか角を曲がり、裏手の出口から、僕達は外に出た。
その瞬間、
あーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
思わず大きな声で叫びそうになり、僕は口を押えた。




