作戦の内容、そして
「まず、緊急事態省が把握していることについて、改めてお伝えします。
20年前、最初にイートンが現れたとき、リタ様、ルーラ様、クロン様がキシル山脈に向かいました。
そこで謎の少女、とりあえずAとします。
彼女がイートンを操っているところを発見しました。
戦闘体制に入ったところで、Aはイートンと共に突然姿を眩ませました。
リタ様の報告を聞き、当時の国王、ボルチ様のお父様が、今回の事態を国家存亡の緊急事態と位置づけ、緊急事態省を立ち上げました。
そして次回の襲来に備え、国王軍の強化を測り、日々鍛錬に勤しんでいたのです。
今回の事態は、イートンの襲来、そして少女だったAが成人になったと思われる存在についても確認しました。
その報告を受け、ボルチ様が『ラスト·デイズ作戦』を布告しました」
僕は思い出した。
イートンと遭遇したとき、はるか地上に浮かぶ、エメラルド色に光った女性。
Aとは多分彼女のことなのだろう。
そして、この国で最強の魔法使いであるリタの魔法すら効かなかった。どれぐらい強い存在なのか想像もできない。
「そして、『ラスト·デイズ作戦』ですが、目標はシンプルです。
イートン達の殲滅と、Aの身柄拘束。
Aが生存した状態で確保していただきたいのですが、緊急時にはそれができなくてもやむを得ません。
魔法使い部隊はリタ様に、
闘士部隊は、ルーラ様とレクサ様に、隊長になっていただきたいと思います。総隊長は私セルトラが務めます」
ん、すると僕は一体何のためにここにいるのか。あと、年をとったとはいえ、まだまだ強いクロン爺はなぜ呼ばれてないのか。
「あの、僕は……」
そこまで口にしたとき、僕はレクサの異変に気がついた。




