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無能な僕はこの世界で、精神科医の夢を見る  作者: 精神科医Tomy
The war

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ラスト・デイズ作戦

いきなりの国王の登場に、僕たちは慌てて右膝を立てた膝立ちの姿勢になる。視線は地面の上。これがこの国で最高の敬意を示す姿勢である。


「おそれいります。仰せの通り、皆を連れてまいりました。ボルチ様向かって左より、ルーラ、レクサ、デュロ、そして私リタにございます」


この場に、ゾロはいないのか。

それに気が付いた瞬間、僕の首筋に鳥肌が立つのを感じた。


()()()()()()()()()()()()()()()


ルーラもレクサも勇者だから、ここにいるのはわかる。しかし、僕もゾロと同じ一般人なのだ。なんだか嫌な予感がする。 


「うむ、ありがとう。リタ。ここに皆を呼んだのは他でもない。これから極秘に行われる『ラスト・デイズ』作戦に、皆の力が必要なのだ。作戦の詳細については……」


ドンッ。


王が言いかけたところで、後方から扉が開くような大きな音が響く。僕は思わず後ろに視線を向けた。


「ボルチ様、遅れて申し訳ありませんっ。セルトラにございます」

金髪のブロンドに蒼い目。彫の深い顔立ち。特に印象的なのは、額の真ん中にあるほくろ。白がベースのカッチリとした服を着ていながらも、筋肉質なのが見て取れる。あのデザインはおそらく空軍のものだろう。


「大事な時期で忙しいのはわかるが、次から気をつけるように。皆よ、彼がラスト·デイズ作戦の総指揮をとる、国軍総督のセルトラだ。作戦の詳細については彼から聞くように」


「はっ」

リタと、セルトラが、声を揃えて答えた。


「ラスト・デイズ」作戦?国軍総督?


あまりの話の広がり方に僕は戸惑うしかなかった。








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