再会
「今のは……?」
気が付けば、僕は誰かに話しかけるでもなく、つぶやくように言葉を口にしていた。
皆がザワザワとしている中、ただ一人、無言で光が消えたほうを眺めている存在があった。
「大丈夫かい、レクサ?」
「う、うん」
そして、僕は、彼女の顔がまた青ざめていることに気が付いた。
「発作が出そうなのかい?」
レクサは少し無表情になり一瞬考えたあと、首を小さく横に振る。
「ううん。 でも、薬を使わせてもらうわ」
彼女はそう言って、携帯している薬の瓶から、一匙口に含む。僕は彼女が、以前に比べて薬に頼れるようになってきていることに気が付き、少し嬉しくなった。
しかし、発作でないとすると、今彼女を不安にさせているものは何なのだろうか。
「まあ、みんな。とりあえずもう時間がない。ゾロゾロ号に乗って引き返すぞ」
クロン爺が号令をかける。
結局レスリンの泉は消えていたし、ルーラもどこにいるのかわからずじまいだ。しかし、それは口にするまい。悔しいのは皆同じだろう。
「おいっ、あれは誰だ」
皆が乗り込み終わった瞬間に、ゾロが叫ぶ。彼が指さした場所は、巨大な穴のすぐ脇。まだ食べられていない巨大な木の根元。
そこに倒れ込んでいる女性。彼女を見た瞬間、僕の頭の中に声が聞こえてきた。
「おいっ、起きろ。この無能」
その姿はルーラ。
間違いなくルーラだ。




