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無能な僕はこの世界で、精神科医の夢を見る  作者: 精神科医Tomy
Journey

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限界

「大変です。一匹こっち向かってきますよ」


 僕の言葉に、ゾロが振り返る。


「うわ、ヤベえ。逃げるぞ」


 ゾロは、慌ててゾロゾロ号を始動させようとする。しかし、手元がもたついているようだ。

 その間にも、「歯」はあっという間に近づいてきた。


「間に合いません!」


 僕がその言葉を言い終わる頃には、既に「歯」は口を開いて、ゾロゾロ号にかみつこうとしていた。


「レンボ・キサント」


 そのとき、耳に聞こえているのか、頭の中に響いているのかわからないような感覚で、声が鳴り響く。

 

 そして次の瞬間、

 パキーーーーーーーーーーーーーーーーーーン


 金属バットでホームランでも打ったかのような音が鳴り響き、先程僕たちに食らいついたはずの「歯」は上下左右に、苦しそうに飛び転がっている。よく見ると、歯が大きくひび割れているようだ。欠損しているところもある。

 あっけにとられている僕達の目の前で、しばらくもだえ苦しんでいたあと、「歯」は離れていった。


 「危ないところだったねえ。ゾロや、お前はやっぱり私無しではだめなんだねえ」


 気が付けば隣にリタがニヤニヤしながら座っていた。やはり彼女の呪文だったのか。

「おおおお、お前。いつの間に」


 普段悪口ばかり言っている癖に、妻を目の前にしたときのゾロの顔は、「ベタ惚れ」であることをこれでもか、これでもかと指し示している。


「お前さんの作るおもちゃ、全然強度が足りない。アタシの呪文で一瞬だけ固くしてやったけど」


 なるほど、そういうことか。


「うるさい。いつも俺のこと否定ばっかしやがって。ところでよう、この化け物たちどうするんだい」


「数が多すぎるね。これ以上は粘れないわね」


 そして、彼女はすっとゾロゾロ号の外に出て、ふわりと宙に浮かび上がった。


「ト・フィソ・パム」





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― 新着の感想 ―
デッカイ穴に まさか過ぎる歯型のバケモノ、 魔法を操るリタに 腕っぷし際立つクロン爺、 オモイモヨラヌ新たな敵の出現に目を見開いたり、 謎解きに頷いたり… 瞬きと水分補給を忘れる始末。 アラ還にとって…
2025/09/14 16:56 我が名はフェク
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