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無能な僕はこの世界で、精神科医の夢を見る  作者: 精神科医Tomy
Journey

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50/112

黒い粘液のようなもの

 そして、黒い粘液のようなものは空中に飛び上がって膜のように広がり、

 (まゆ)のようにゾロを飲み込んだ。


「ゔ!?」


 なんとも表現のしようもない声を上げるゾロ。

 しかし、次の瞬間、(まゆ)は、真っ二つに割れた。

 もちろん、レクサの剣の仕業だ。


 どさりと空中から落ちたゾロは、痛がる余裕もなく、地面を転がってそこから離れた。


「ゾロ! 大丈夫か」

「うん、クロンさん、なんとか」


 真っ二つに割れた(まゆ)は、また粘液となって一つにまとまろうとしている。

 それを素早いレクサの剣がまた打ち砕く。その繰り返しが、恐ろしい勢いで続いていた。


「レクサ、これは?」

「デュロ、後で説明します。何か油のようなものありますか?」

「油!?」


 僕は困って、ゾロの顔を見た。


「油なら、灯り用のなたね油があるぞ」

 ゾロは、そう言いながら、ゾロゾロ号の後部に向かった。


「どれぐらいいるんだ」

「えっと、とりあえずそれ全部」


 ゾロのほうを片目で確認しながら、レクサが言う。

 ゾロは一抱えぐらいの大きめの壺を持っていた。


「全部!?」

 

 僕はとりあえず走ってゾロのところまで行き、壺をひったくるようにして取り上げた。そしてレクサの近くまで運ぶ。


「油をこいつにぶっかけてっ」


 レクサは半分叫ぶように僕に言った。その勢いに押されるように、僕は壺の中身を黒い粘液にかけた。

 一滴も残らず。


 ブシャアアアアアアアアアアアアアアア


 宙を舞う油の塊と、黒い粘液のようなもの。それらは渾然となって液体となり、そのまま地面に落下した。地面には、タールの水たまりのようなものができ、もうピクリとも動かなかった。


「ありがとう。デュロ。もう大丈夫です」

「これは、一体……」


「デュロ、こいつはシャドウの幼生よ」


「シャドウの幼生?」



 


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― 新着の感想 ―
アニメーション化を期待させる展開です!
2025/09/05 18:06 いきじしろぬ
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