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無能な僕はこの世界で、精神科医の夢を見る  作者: 精神科医Tomy
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魔法

 血に埋もれたリタの亡骸(なきがら)。そして彼女を抱きかかえるゾロ。

 ただその光景を眺めているしかない僕達。


 この無限にも感じられた時間を止めたのは、一つの影だった。


 ゾロとリタの上から覆いかぶさる影。そして、その影は徐々に大きくなっていく。


「エス・シタロ・プラーム」


 ふと空から声が響き渡る。僕も含めて皆声の方を見上げた。そこには信じられないものがあった。


 そう、そこにあったのは

 今亡骸(なきがら)を目撃したはずのリタの姿。宙に静止した彼女は僕達の顔を見て、一瞬ニヤリと笑ったかのように見えた。


 そして、次の瞬間、リタの亡骸(なきがら)がはらはらと小さな(ちり)となって消滅していった。数秒もすると、血の海も含めて何もかもが消失した。


 口をぽかんと開けているゾロの正面に、ゆっくりとリタは降りていく。


「おやおや、舐められたものだ。この私が、こんな雑魚にやられるとでも思っていたのかい。

 やっぱりお前さんはポンコツだねえ」


 リタは優しく両手をゾロの肩に置いた。


「リタ、リタあああああああ」


 今度は喜びの涙に、顔がぐしゃぐしゃになるゾロ。口は半開きになり、笑顔と涙と鼻水が混じったゾロの顔は、愛と希望そのものに見えた。僕はその素直な表情を、その表情を大切な人に見せられるゾロを、一瞬羨ましいと思った。


「おばさま、相変わらず見事です。身代わりの魔法を使ったのですね」


 レクサの言葉に、僕は驚く。





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― 新着の感想 ―
今後乞うご期待!
2025/08/23 19:38 いきじしろぬ
意外な関係性がありそうですね。パズルのように、各エピソードごとに隠されたピースを集めると、この世界に秘められた一つの事実にたどり着けるような、そんな展開を予想しています。
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