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対決
なぜレクサに朋美の面影があるのか。
なぜレクサの実家に白醤油があったのか。
そしてこの世界に戻る前に、レクサは何を託したのか。
目の前にレクサに渡した瓶が出現した瞬間、僕の中で全ての点がつながった。そして、僕はあることをやるべきだと理解した。
「朋美」
朋美はゆっくり振り返った。いつもならすぐ振り返るのに。
きっと僕が何を言おうとしているのか、わかっているのだろう。
「なあに」
朋美は笑っていた。しかし、今は僕の好きな笑い方ではなかった。
「君は、セナだね」
アッハアハハアアアアアアア。。。。。。。
さらに朋美は笑った。大きく大きく、けたたましく。まるで大舞台で演技をする女優のようだ。
そして僕は朋美の輪郭の異変に気が付いた。輪郭がぼけてきている!?
いや、そうじゃない。朋美全体が少しずつ光っているのだ。蛍光がかったエメラルド色に。
この色は見たことがある。そう、キシル山脈の奥で、初めてAことセナにあったときに見た色と同じ。
「やっぱり、わかってたのね」




