表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
無能な僕はこの世界で、精神科医の夢を見る  作者: 精神科医Tomy
Start

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

10/112

本当の姿

 その気になる点とは、彼女の()()()だ。


 といっても、ゾロのおやじが、いかにも好きそうな方向性での意味ではない。レクサは、おそらく20代中頃だろう。しかも盛り場の店員として入ったばかりの女性だ。そんなプロフィールの女性にしては、筋骨が発達しすぎている。まるで、長年の間、格闘技でも嗜んできたかのように。

 僕は精神科医であった時代、僕は師匠から多くのことを学んだ。まず一つは全てを観察すること。服装、表情、仕草、語り方、患者さん達が話す内容、あるいはそれ以上に観察は大切な情報を教えてくれる。そして、もう一つ大切なこと。観察した結果から得られた「違和感」は、重要なメッセージを持っているということだ。


「さあ、いいんですよ。何がお困りで、ここまでいらっしゃったんですか」

「あの………」


 しかし、レクサはなかなか話しにくそうだ。僕とゾロのおやじの方をチラチラと交互に見やっている。

「そうそう、ゾロさん。もう薬の準備もできたので」

「なんだよなんだよ。俺が邪魔者ってか」

 さすがのゾロのおやじにも理解できたらしい。


「薬いつもより五回分多くしときましたから」

「わかったよ、ちゃんとレクサちゃんの悩みを解決してやってくれよ。じゃあ、レクサちゃん、また『メイラ』でな」

「ほんとっ、すみません! 私もママにかけあって、何かサービス考えときますのでっ」


 ゾロのおやじは、薬の瓶を大きく掲げながら手を振り、店を出ていった。扉が閉まったあと、急に店内が静かに感じられる。


「では」

僕は一息ついてからこう言った。


「レクサさん、あなたはもしかして、『勇者』ではないですか?」

 レクサはビクッとして、大きく目を見開いた。


「なぜそれを………」



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ