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霧の中で

止まる

作者: 西の宮

 人は、止まることがない。


 母のお腹に居る時から、この世を去るその瞬間まで

 ただひたすらに動き続ける。


 昔、水族館に行った時、マグロはひたすら泳ぎ続けるという話を聞いた覚えがある。

 人とマグロは似た者同士かもしれない、何より美味しいしね。


 怪我人や病人は止まっているんじゃないかって?

 傍から見れば、確かに止まっているように見えるが

 

 彼、彼女達は、私達が見えないところで戦っているから、止まっていない。


 本当に私達人間が止まるのは、この世を去る時くらいだろう。

 

 生憎、私はまだ死んだことがないので

 死んだ後は止まれるのか、死んだ後も動き続けるのかはわからない。


 今まで歩いてきた道を振り返ると、イヤな思い出でうんざりする人も居るだろう。

 

 一度、立ち止まって考えようなんて言うけれど

 時間は止まってくれないので

 この世界は残酷だなと思う。



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