第6話 領地拡大
本館に引っ越して来て一週間が過ぎると祖父の指示に寄り妹も別宅から引っ越して来た。
妹も兄や姉から可愛がられたが第一婦人と第二婦人は部屋から出てこなくなった。
すると祖父から父が仕事で帰ってくると言われた。
帰ってくるまで本館で気になる所を纏め改良案を纏めた。
その他の時間は庭で遊んでいながら潜り込んで来るスライムを退治して魔石をアイテムボックスに収納した。
たまに仕事中の祖父の所に行くと領地から上がってくる書類に苦労する祖父に複式簿記を教えると便利さに気付き仕事に複式簿記を採用したそうで暫く慣れるまで混乱していた。
そして父が帰ってくる日になり第一婦人と第二婦人が夫に言って本館に蔓延った領民第一主義を貴族第一主義に戻して貰おうと息巻いていたが夫は祖父から聞いた話により貴族第一主義を捨て領民第一主義にしろと言われて部屋に引きこもった。
更に祖父が領地全域に複式簿記を採用した事を複式簿記を確認したら領主として許可を出した上侯爵にも説明しようときめ複式簿記を教えたシュンを誉めた。
一通り祖父と領地について話すと祖父と領主部屋で侯爵から近くの港町などの管理を任せている寄り子の男爵が横領している可能性が高いので緊急査察を頼まれたと話した。
「確かにあの家は最近金回りが良くなったとの噂があるな」
「その上妻と娘が王都で派手に買い物を派手にしていると噂に成っているので国が動く前に解決したいそうです」
「それなら明日第一騎士団を連れて強制調査に入ればいいぞ」
「クレマンス侯爵から命令書を貰って要るので文官も一緒に強制調査に入ります」
そして翌日強制調査に入ると証拠は簡単に見つかり横領に関与した者を侯爵家の騎士団が捕縛して王都に送る。
そして翌日話し合いの続きが始まる。
「捕まった男爵が管理していた領地は家で管理する様に指示が侯爵から来ました」
「暫くは混乱するがあちらも複式簿記が広がれば管理できるだろう」
「私も仕事は他の者が引き継ぐので広がった領地を管理してくれとの事です」
「なら丁度いいのでお前の息子のシュンは前世は勇者で転生者だそうだ」
「え、本当ですか」
「ああ、だから子供達全員から意見を募る振りしてシュンから知恵を受け取ろう」
「それじゃあ一応落ち着く頃の来週に子供達に意見を聞いてみましょう」
それから一週間二人は仕事に追われる。
仕事が一段落すると子供達を集めて話し合いを始める。
「お父さんは新しく海に面した街一つと村二つを管理する事に成ったので新しい仕事を考えないといけないが君達も将来の為考えてみてくれ」
「海岸沿いに広大な空き地は有りますか」
「確かに幾らでも有るぞ」
「この国は塩の生産は間に合ってますか」
「うちの国では岩塩だけでは間に合わず外国から輸入しているはずだ」
「なら人を集めれば塩の生産が出来ます」
「本当かい、なら資料に纏めておいてくれ」
「分かりました」
「簡単に意見を出すなんてシュンって凄いね」
「他紙かにそうだな」
兄や姉から誉められる。
そして自室に戻るとベガに質問する。
「海水から塩分を回収する方法はいくつある」
《難易度を考慮しなければ103件有ります》
「その内人では掛かっても一番単純な物を教えてくれ」
そしてベガから聞いた方法を資料に纏める。
翌日父に資料を見せると返事が帰ってきた。
「塩は一応軍事物資に当たるから侯爵を通して国にも話をしないといけないので話をしてくる」
そう言って父が王都に行くと国から援助金か届いたのでそのお金を使って大規模な塩田を作り大量の塩を販売しだすと国から報奨金が届いたそうだ。