新聞部最大の事件 中
今日から勝負の日だ。初めて任された調査だ、失敗するわけにはいかないと心に留め、このために買った新しい手帳を手に持った。
私はある男子生徒の調査を任された。私がこの新聞部の一年生の中でも自分でも初めて任された調査だ。
そしてドアを開けるとすぐに
「真緒おそーい!」
という一言が飛んできた。それに続いてもう一人がもうちょっと静かにしなよ、と控えめに話している。屈んだために誰がいるのかが見えない。
そして、不運にも靴紐が切れた。最悪の幕開けだ。私が落ち込んでいるとも知らず、私をせかす声は続く。
「早くしてよ、学校遅れちゃうよ。中学の合唱コンクールは初めてなんだから練習に遅刻したらみんなに怒られる。だから早く行こう?」
少しの間が開き、不思議な時間を通り越すといつの間にか私は開き直っていた。そしてやっとのことで顔を上げた。前に立っていたのはアイラとユキだった。
「ごめん、今日から部活で新しい仕事を任されてて緊張してたり神頼みしてたりしとったら遅れた。でも今からでも間に合うからゆっくり学校行こう」
二人とも私を不思議な目で見ている。先ほどからおとなしくしていたユキが口を開けた。
「じゃあ今何時?」
二人とも同じことを聞きたかったらしく、アイラも同じように私を見ている。私は玄関を開け、靴箱の上にある時計を見た。7時21分だった。そのことを伝えると、二人して目を丸くして私に焦った口調で話す。
「真緒!早く行くよ。今日の練習時間何時からか知ってるの?今日の練習35分からだよ!ホントに早くしないと」
その口調には少し呆れた感じが混ざっていた。いや、しかし今はそんな事どうでもいい。それよりも35分から練習だなんて聞いてない。私はてっきり45分からだと思っていた。だから二人ともまってくれたのか。そして二人に手を引っ張られて学校へ走る。手を引っ張られているとどうも腕がうまく触れずに絶妙に走りにくい。もう少し遅ければこれはちょうどいいのかもしれない。私がそんな事を考えながら走っていると二人は手を離した。当然私は体感がしっかりしているわけでもなくいないわけでもないためバランスを崩しこけそうになった。そんな私には目も触れず、ずっと先に走っていく。
あと少し、あと少しだと自分に言い聞かせて走っていると私の目に学校が投影された。学校の時計を見ると32分。十二分に時間がある。しかしここで妥協をしてはいけないことは分かっている。
新聞部初の1年記者に採用された意地で走り続ける。教室に着いた時には後1分間一発セーフ。
時間にはしっかり間に合い、練習することができた。
お楽しみはこれからだ。今日は編集部室に行くと大体の情報をもらえると聞いたのでまず行ってみる。すると名前と部活だけが分かっていた。
東ユウヤ、同じ一年生で天文部。そして追加情報として先輩が調べる理由を教えてくれた。彼の父親は今、市の選挙で忙しく当選するために手段を択ばず広報活動をしているらしい。これがばれれば彼の父親の立場もなくなり、わが新聞部は名声を持つことができる。だからこそ今回の調査は失敗できない。
そして私は調べ始めた。でもどのようにして白状させればいいのかも分からず、困っていた。結局何もしっかりとした理由を聞かずに飛び出してきたことに対して後悔するばかりだ。
そしてさすがに失敗できないとも言っていたので何故彼に白状させるのかを詳しく聞きに行くとにした。先輩は私に対して「これは機密事項だ絶対にほかの人に言うんじゃないぞ。」と言う。
「実は彼の父親が彼や彼の弟である勇作君に広報活動をさせているらしい。そしてその方法が恐ろしく同級生や先輩を脅したり金で釣ったりして親に説得するように言ってるらしい。弟の勇作君なんかは鳥羽さんがこの前までいた山野小学校の6年生で下級生を次々と説得させているらしい。だから彼に白状させれば新聞記事を書くことができるっていうわけだ」
私はうわさにながされるのは好きではなかったが先輩から言われるがままに調査を開始した。にさあン日続けて何も情報を得ることができずに悩んでいるとちょうどユウヤ君が私のところに来ていた。なんでも、私がここ2、3日彼をつけているということがばれたらしく何をしているのか聞きに来たそうだ。私は潜入調査は下手すぎるのだと少し反省をする。本当のことを言っていいのか分からずどうすればいいのか分からない。機密情報だと言われたけど、今目の前にいるのは本人である。そして私は言うことにした。もう退部でも何でもいい。嘘をついていることが苦しくなったのも話す決意の理由である。
「実は今新聞ではユウヤ君のお父さんに言われてユウヤ君や勇作君がみんなを脅してるんじゃないかって疑ってるんだ。それってホントなの?」
私はそこまで信じていない。彼がほかの生徒を脅している姿を見たことがないからだ。でももし隠れて脅しているとすればと思うとやはり答えを聞きたいと思わなくもなる。そして彼は答えた。
「俺はそんなことしてない。真緒さんなら信じてくれるよね。だって小学校の時6年間も同じクラスだったじゃないか。俺も、勇作もそんなことは一切していない。新聞部の先輩のデマ情報だ」
彼は生きない大声で話した。私はそれを聞いて逆に安心した。そして先輩にはそんな情報嘘でしたよと言えばこれで私の仕事は終わる。少し寂しい気もするが、仕方ない、事実を書くのが新聞だからあとは新聞部の先輩の編集に任せよう。しかし嘘だったからまずこんな事書かなくていいもんね。結局私が取材したことは表には出ない。それはそれで残念だなぁ。
「よかった。だよね、ユウヤ君がそんなことするはずないもんね。新聞部で言っとくねそんな情報全部嘘だったって」
彼はこちらを向き、少し微笑んで帰っていった。
そして編集部に戻る。
「先輩、全部デマ情報でした。やっぱりそんなことはしてないって、今まで調査してきましたが何もしてなかったですし」
私の目には先輩が少しい怒りを持ったように見えた。そして帰ろうとするとありがとうと言って不敵の笑みを浮かべた。その笑みは何か私の中でひっかかった。
家に帰ると夕食の準備がされており、私は空腹を満たし、ベットに入った。今日までお疲れさま、私は自分にそう言ってあたかも自分を安心させる薬を飲んだかのようにのどを鳴らした。
次の日学校に行ってみると新聞が配られていた。そこには来週の合唱コンクールのことが書いてある。そこには、合唱コンクール後重大発表あり。と大きく見出しとして書かれていた。
新聞部は来年もこんな風にこの時期になると新聞を作るのか。私は少しの期待を膨らませて教室に入った。まだ私には予想できなかった。しかし、少し嫌な悪寒がしたのは感じた。まさか……。