〝お泊まり〟です
慣れない投稿に四苦八苦(TT)なかなか進みませんが頑張って投稿したいです!
ーーん
喉が渇いて眼が覚めると薄暗い部屋に自分がいることに気付いた
ーーあれ?車に乗って…それからどうしたんだっけ?
身体を起こしてキョロキョロと辺りを見渡すと頭に鈍い痛みが走った
ーー熱出てるな。しょうがないけどやんなっちゃうな
溜息をついて顔を上げるがそこは見たこともない部屋だった
かなり広めな部屋に黒いシーツがかかったキングサイズのベッド
両サイドには木製のサイドボード
窓には濃紺の厚手のカーテンがしまっており、間接照明が部屋を柔らかく照らしていた
どうしようかと思っていると部屋の扉が開いて藤堂さんが入ってきた
「眼が覚めたか」
そう言いながらベッドに近寄って私のおでこに何故か自分のおでこをくっつけてくる
「ひゃっ」
ーー思わず変な声が出ちゃった(汗)
「まだ熱いな。何か食えるか?」
「えっと、多分、少しなら。あ、でもそれより喉が渇いたかもです」
頷くとベッドから私を抱えて部屋を出て行く
「あの、あの、多分もう足大丈夫なので自分で歩きます!」
ちらっと視線をこちらに流したかと思ったらまた前を向いて進んで行く
ーーあれ?スルーされちゃった?
廊下の先にはさっきの部屋の倍くらいあるこれまた広いリビング
そこにある黒い革張りのソファに優しく降ろしてくれた
「うどんなら食えるか?」
「はい。あの色々とすみません」
ペコっと頭を下げる
するとふわっと藤堂さんの大きな手が優しく頭を撫でてくれる
「あまり頭を動かすな。痛むんだろ?」
そう言って奥にある対面式のキッチンに入って行く
カチャカチャ音が聞こえてくるとまた瞼が落ちてくる
ーーなんだろ。落ち着くな
そのまま意識が飛びかけた時
「できたぞ。飯を食ってから寝ろ」
と、テーブルに湯気の上がったうどんとグラスに入ったお茶を持ってきてくれた
目を開けて擦っているとその手を大きな手で掴まれた
「こら、擦るな。赤くなるぞ」
そう言って隣に腰掛けてきた
「食べれるだけでいいから食べなさい」
ーー言い方は命令形なのになんだか優しいな
テーブルまで遠いのでお行儀は悪いけどそのままラグの上に降りて食べ始める
「いただきます」
そのうどんは熱が出た時にお母さんが必ず作ってくれたうどんに似ていて、なんだか胸の奥がポカポカとあったかくて、ちょっぴり涙が滲んだのは内緒だ
「残してごめんなさい。ごちそうさまでした」
「ん。半分は食べれたか。気にするな」
そう言って残したうどんを片付けてくれた
戻ってきた藤堂さんは心配そうな眼差しで
「まだ熱があるが病院に行かなくていいのか」
「はい。これくらいなら一晩寝れば下がります
あの、本当に色々すみませんでした。ご飯までご馳走になって。また改めてお礼をさせてください」
すると心配そうな顔から今度は不機嫌そうに?眉間にシワを寄せた
ーーあれ?怒ってる?
「まさか帰るとか言わないよな」
「え!もう遅いですし帰りますよ?」
「だめだ。熱があるのに帰せるわけがないだろ!
なんのためにうちに連れてきたと思ってるんだ」
「・・・・・へ?」
「今夜は〝お泊まり〟だ。反論は受け付けない」
「え〜〜⁉︎」
ーーいえいえ!私たち初対面ですから!しかもあなた社長さんで、私はただの学生ですから!
その後色々言ってはみたものの全て却下され、強制的に〝お泊まり〟が決定。ベッドにまたもや抱っこで連れて行かれ、なんのかんの言ったところでまだまだ熱があった私はそのまま寝てしまいましたとさ




