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出会い

今日は優子と女子会です!

優子はすらっとした長身美人さん

165センチあって、148センチかない私とは頭一つ違うの


ショートカットの明るめの髪色に

二重の切れ長の目

一緒に歩くと男の人がみんな優子のこと見るし

ナンパも多い

自分との差に若干凹むけど自慢の大切な親友なの


足が悪くて早く歩けず、時々休憩しながら歩かなくちゃいけない私のことを

嫌な顔一つせず、それどころか私以上に私の足を気遣ってくれる

美人さんだけど気取ってなくてとっても優しい自慢の友達


「美桜〜、お待たせ〜」


「全然待ってないよ〜。ていうかいつもはこっちが待たせてばかりなんだから気にしないで」


「ありがと〜。待たせついでにもう一ついいかな?」


ん?何でしょうか?


「お姉ちゃんの忘れ物届けなくちゃいけなくなったの。会社寄っていいかな?」


「いいよ。みっちゃんのとこっておっきな会社だったよね」


「うん。かなりの大企業だよね。仕事はできるみたいだけどおっちょこちょいで困るよ」


優子のお姉ちゃんは美智子、通称みっちゃんと言って私たちより9つ上のこれまた長身美人さん

優子よりシャープな印象で

黒髪のサラサラロングヘアー

でも優子と一緒ですごく優しいし気さくな人


「みっちゃん待ってるんでしょ?行こっか」



そして着いたのはオフィス街の中でもひときわ大きなビル

周りはみんなビジネススーツを着た人ばかり

ビルの中に入って受付に行く優子を見送って

少しソファで休ませてもらおうと向きを変えたところ

後ろから来た人に気付かずぶつかりそうになったので、慌てて避けようとして左足に体重をかけてしまった


ーー痛っ!


ひどい痛みがはしって体重を支えることができず 身体が傾いていく

やってくる衝撃に思わず目を瞑ったところで

ふわりとスパイシーな香りとがっしりしているけど何故か安心感を感じる温もりに包まれた


ーーえっ


「大丈夫か?」


低く耳をくすぐる声に顔を上げるとそこには先日公園で見かけた男の人が


「あ!すいません。ありがt...痛っ」


離れようと足を踏ん張ると強い痛みに思わず声が上がってしまう


「怪我をしたのか?」


あまり温度を感じない声にかすかに心配する色が混じったように感じた

ふわりと身体が浮いたように感じたらその男の人に抱き上げられていた


ーーえ?


「あ、あのっ」


「落ちるぞ、ちゃんとつかまってろ」


ーーえ、え、なんでっ


焦っている私をよそにその人は歩みを進めている

改めてその人をよく見ると漆黒の少し長めの髪を後ろに流してワックスで固め

切れ長の鋭い目も髪と同じ漆黒

すっと通った鼻筋に薄めの唇

冷たく感じるほど恐ろしく整った顔だった


ーーえ?何?どこ行くの⁉︎


「美桜‼︎」


「あ、優子!」


受付にいた優子が周りのざわめきに気付いてこちらに駆け寄ってくる


「友達か?」


「あ、はい」


「あのすみません。美桜が何か?」


焦って来たのか少し息を乱し心配そうな顔をして声をかけてくる


「ぶつかりかけて足を痛めたようだ。手当てをする」


「でも…」


不安そうな顔で私と彼を交互に見る優子に彼の後ろからもう一人の男の人が声をかけた


「こちらできちんと手当てをしますのでご安心ください。心配でしたら着いてこられますか?」


優子を安心させるように優しく丁寧に声をかけるのは彼には及ばないまでもこれまたイケメンさん

サラサラの茶色の柔らかそうな髪にノンフレームのメガネの奥は優しく細められていた


その様子を横目で見た彼は無言で足を進めた

後ろからそのイケメンさんと優子もついてくる

4人で無言でエレベーターに乗り込む


驚いたことにイケメンさんが押したのはこのビルの最上階


ーーえ?最上階?


抱き上げられて心臓が今までにない程加速し、起こっていることに対処できない私と違って幾分落ち着いた優子が声を出した


「あの、ご迷惑をおかけしました。救急箱を貸して頂けたらこちらで手当てします」


彼は優子をチラッと見た後、また無言で前を向いた

チンという軽い音と共にエレベーターが止まり扉が開いた

不思議なことにこの階で止まるまでどこにも止まらなかった


受付やエントランスも高級感溢れていたけど

それ以上に豪華で、でも洗練された空間だった

そして案内されたのはこの会社の社長室だった




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