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私のパパはバハムート  作者: 宇田川ミツキ
最初の休日編
4/26

ご挨拶

シュン(移動魔法)





ボトッ






守「あっ!いで!」






バハムーコ「キャ!」






守「あいてて、、、手紙の絵みたいなのに触れたら急に…」






バハムーコ「あれは魔法陣ですね、移動魔法の」






ゴゴゴゴゴ





守「門が開いた…ここが、、君のご実家?」





バハムーコ「そうです。さ、守さん。どうぞごゆっくりしていってくださいね!」







ー龍王の城ー





スタスタ




守「なぁ…何分歩くんだ?広過ぎじゃないか?お前ん家」





バハムーコ「守さんの家が小さいんですよ。パパの部屋はもう少しですよ」





守「さーせんねー!あんなボロアパートでもそれなりにお金かかってんだよ!ほっとけ!



ってか、バハムーコ…パパさんは…その、怖い人か…?」







バハムーコ「んーあまり怒ったことはないかも…優しいと思いますよ!



さ、着きましたよ!守さん。ここが、パパの部屋です」







守「ここか…緊張するな…」ゴクリ






バハムーコ「大丈夫です、パパの機嫌悪い時は灰になるだけですから」ニコ






守「怖いよ、やめてよ!」





ギィィイイイ






ガゴン






「……扉が……」






バハムート「良くきたな。



牛丸守君。こちらにきて、どうぞかけなさい」





バハムーコ「パパ!ただいま!」




バハムート「ムーコもおかえり。長旅は疲れたか?」






バハムーコ「ううん、大丈夫」






バハムート。伝説の龍の想像は想像を裏切った。そこにドデカイ龍の姿はなかった。



「王」



ーーーー跪きたくなるーーーー




言葉通りの人物。カリスマとはこう言った人なのかと始めて知った。いるのだ、世界には、こんなレベルの男が。俺は息を飲み言われるがまま席についた。バハムーコが彼の胸に飛び込んでいき、何かを話しているが、全く耳に入ってこない。





ーーーー





ー龍王との会食ー




バハムート「そんなに緊張しないでくれ。

少し娘には外してもらった。

まず、牛丸君には礼を言わねばなるまい。娘を受け入れて下さって、本当にありがとう。心から感謝するよ」





守「あっ、、いえ、、、とんでもないです。家に帰ったら普通にいたんで……」






バハムート「うむ。本来ならもっと人間的なやり方もあった。急な話で申し訳なく思っているよ。こちらもなにせ大変なものだからね」





守「なにか…あったんですか?」






バハムート「まぁ、ちょっとしたイザコザなんだがね。娘もまだ幼いから。親としては安全な場所に移さなければならなかった。娘は私のウィークポイントだから。私は立場上、龍族をまとめなければならない。その事情は牛丸君には関係のないことなんだが…イザコザに君を巻き込むつもりはない。安心してくれ」





守「なんとなく、話はよめました」





バハムート「君もなかなかだね。助かるよ。娘と君はいずれこうなる運命だったんだよ。事情が事情なだけに少し早めさせてもらった。一つよろしく頼むよ」






守「……運命…ですか?」







バハムート「そう。詳しくは教えられないんだが、歴史は決まっているんだ。ある部分から、ある部分まで。今我々が過ごしている「今」は一度通り過ぎた過去なんだ」






守「……過去…?…ですか?」






バハムート「今は分からなくていい。娘に接する態度が変わってしまうだろう?娘は素晴らしい子だ。部屋に娘がいるだけで、皆魅力に吸い込まれてしまう。すまんな、、、親バカなのは自覚している」







守「…はい。話しはよく分かりませんが。彼女の良さと言うか…雰囲気と言うか…気持ちが暖かくなるのは分かります」






バハムート「ありがとう。こんな状況で受け入れてくれて。人間の男は皆こうなのかな?」






守「…いえ、多分私が変わっているのだと思いますよ。あと、娘さんに選んだ洋服のセンスにもやられました。感服いたします」





バハムート「はっはっは!人間の男は短いスカートが好きなんだろう?娘はあの洋服を着る年だから。まだ学生だからね。似合うだろう?


いや…まぁ…冗談はおいといて。君には心から感謝している。本当にありがとう。娘を嫌いならないでいてくれて。娘を頼んだよ」






はい。そう返事をすると彼は目をゆっくり細めてうなづいた。





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