最初の出会い
二時間後…“漣の花畑”
「相変わらずこの花畑は、青色の花しかねぇんだな。」
「仕方ないよ、この森の気候と季節風の所為で青色の花しか咲かないんだから。」
「………?おい、あそこに居るの誰だ?」
「確か、雪が丘の所に住んでるカーヴィストさんの弟子たちらしいよ。」
「………ならば、先手必勝!!“キー・ウォーズ”!」
「おい、よせゴウ!!歯が立たないって!」
「覚悟ぉぉぉおぉぉおおぉっ!!!」
「………“残波・雪死業”!!」
「ウギャアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアッ!!!(泣)」
「さっきはいきなりすまなかった。俺の友達が襲ってきて………。」
「いや、大丈夫。何時もお師匠さんに“キーホルダー・アイテム”は常に持っておけって言われているしさ。」
「お師匠さんって、カーヴィストさんのこと?」
「そだよ~。」
「……………その通り……………。」
「あ、そういえばまだ自己紹介していなかったな。俺はデューオリア・シャドー。こっちの気絶している奴はクロスファーラ・ゴウって言うんだ。よろしくな。」
「デューオリアって…………あの名家のデューオリア?!」
「あぁ、そうだ。」
「……これは意外に凄いぞ。名家の御曹司に会えるとは………。」
「お前らの名前は?」
「アタシは、七里ふみか。お父さんの都合で知り合いのお師匠さんの所に住んでいるんだ。因みに、アタシのお父さんはオーバーメモリアルカンパニーの社長だよ。多分、シャドーのお父さんとも知り合いかもしれない。」
「親父もお前の親父さんのこと知っているぞ。」
「…………青雅零夢。3歳の時、一人で居た所お師匠さんに拾われた。以後、一緒に暮らしている。」
「孤児って奴か。」
「そういうことだ。」
「じゃあ最後に………。アタシは、エレメカルテ・VX・legend。アタシも零夢と同じ小さい頃にお師匠さんに拾われた。母親は死んでいるのは解っているけど、父親と兄弟姉妹は居るかどうかは解らない。」
「母親以外は行方が解らないのか?」
「あぁ。母さんはアタシが2歳の時に交通事故で亡くなっている。お師匠さんの所に来たのはそれ以後なんだけど。」