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─王からの贈り物─

パーティーから一夜明けた翌朝。


この国の王城から正式な使者が来た。


王の名での伝達。


「昨夜の件、誤解があった。軽率な者の行動であり、国としての意思ではない」


形式的。


冷たい。


謝罪というより、火消し。


執事が受け取り、私は黙って聞く。


兄はまだ寝込んでいる。


だが。

午後。

兄は目を覚ました。


(兄視点)

頭が重い。

だが熱は下がってる気がする。


執事が側にいる。


「王城へは」


「抗議文は提出済みです」


「……そうか」


一瞬、眉を寄せる。


「私が書いたか」


「ええ」


兄はしばらく黙る。


「覚えていない」


執事は無表情というかウンという顔。

だが否定しない。

兄は天井を見つめる。


「説教は」

「二時間」


「……すまない」


それだけ言って目を閉じる。

だが。



その夜。


机に向かう。


静かに書類を広げる。


王城内の派閥。


会場の席順。


動かなかった貴族の名。


兄は覚えていないと言った。


だが。

怒りは消えていない。

冷静に変わっただけだ。


二日後

屋敷の前に豪奢な馬車が止まる。

隣国の紋章。


来訪者は。


王。


王妃。


そして王太子。


正装で。

屋敷中が緊張する。


居間に通される。


私は兄の隣に座る。


兄は完全に体調を戻してる、驚くほど回復が早かった。


だが目は冷たい。

隣国の王が深く頭を下げた。


「先日は誠に申し訳なかった」


王妃も続く。


「あなたの冷静な対応に救われました」


兄は静かに返す。


「国同士の関係が揺らぐ事態にはなりませんでした。それで十分です」


柔らかいが、距離は保つ。


そして王が合図する。

外から運び込まれる箱。


箱。


箱。


箱。


山。


「これは我が国からの気持ちです」


宝石。


織物。


書物。


菓子。


武具。


量が異常。


ミアが小声で呟く。


「気持ちの量がおかしいです」


私は黙って頷くそしてもう一度山を見る。


王はさらに言う。


「そしてもう一つ」


王太子が前に出る。


まだ幼い。


真っ直ぐな目で私を見る。


頬が赤い。


拳を握りしめて。


そして。


「お姉ちゃん、僕と結婚してくだちゃい!」


最後を噛んだ。


部屋が静止する。


執事のまばたきが止まる。


ミアが固まる。


王妃が青ざめる。


王が咳払い。


兄は。

微動だにしないというか石像みたいに固まってる。


空気が凍る。


私は王太子を見る。


まっすぐ。


そして。

「ありがとう。ですが却下します」

即答。


王太子の目が潤む。


「えっ」


兄がゆっくり口を開く。


「王太子殿下。婚姻は国同士の契約。気持ちだけでは成立しません」


冷静。


穏やか。


だが完全拒否。


王は慌てて謝罪する。


「まだ幼いゆえの戯言」


王妃が王太子を下げる。

去り際。


王太子は振り返る。


「大きくなったらまた言う!会いに来る!からお姉ちゃん待っててね!!」


そう宣言して。

そして連れて行かれた。


静寂。

大量の贈り物だけが残る。

ミアが小声で。


「嵐ですね」


兄はため息をついた。


「政治が動く」


私は窓の外を見る。


何も変わらない空。



けれど。


何かが確実に始まった。


私は知らない。


でも。

今、確実に歯車が一つ回った。




その後のミアと玲の会話


プレゼントは凄かったけど。


「でも、可愛かったな」(王太子が)


「……!お姉様の口から可愛かったって、初めて聞いた気がする。最初は私に言って欲しかったのに……」


「ごめん。ミアも可愛いよ。凄く。」

と言うとミアの顔がぱあっとなった。


「ありがとう!お姉様はやっぱり世界一です。」


文章の表現は一部 AI を補助として利用しています。アイデア・プロット・設定は全て私のオリジナルによるものです。

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