表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
18/18

第18話 番外編 ささえるもの。

ソフィアと長いこと話した。


貴方もいろいろあったけど…私もいろいろあったのよ?




日差しが部屋に差し込むようになったから、ソフィアがカーテンを閉めようと窓際に行く。


「カトリーヌ。ちょっとこっち来て。しーー。静かにね?」


ソフィアに呼ばれて、そっと窓際による。

笑いながら、彼女が指さす先には…


アリアンに抱えられてうずくまるジスラン。

ずっと頭を撫でてもらっているみたい。


あら、まあ…。



まだまだ小さい子供だと思っていたけど…そうね、あなたも自分で寄りかかれる人を見つけたのね。


お母様、と笑いながら両手を広げた小さい子供じゃないんだわ。




「そういえばね、私が付き添っていた子、無事に女の子を産んだのよ。難産だったから心配したけど、父親そっくりでさ。二人して大泣きしてた。」

「そう。良かったわ。」


そうね…私も…

大好きな人と結婚して、大好きな人の子供を産んだ。あの日、どんなにうれしかっただろう。


そんなことさえ思い出せないほど、いっぱいいっぱいだった。



「・・・私と旦那様は家同士が決めた婚約だったんだけどね。」

「あら、そうだったの?」

「初めて会った時から、好きになってしまってね。あの人は、上級生にモテモテだったから、やきもきしたわ。でもね…本当に好きだったの。」

「あら、まあ。あなたたち学院ではいつも一緒で、仲良しさんだったでしょう?」


「うふふっ。そういえばね、こんなことがあって…。」



二人でベッドに腰かけて、枕を抱えて昔話をする。



風がふわっとカーテンを揺らす。








評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ