腸なわとび
ホラー的詩です。
若~干グロ要素あり。
ぱたんぱたん。
夜中。
小さな公園から聞こえてくる、音。
ぱたんぱたん。
縄のようなものが地面を叩く音。
それはまるで、なわとびの音のようだ。
音を辿って、公園に入る。
すると、小学生の高学年くらいの少年がひとり。
小さな公園でなわとびしている。
こんな夜中に、小学生がひとりでなわとび。
ひとこと、声をかけようと近づくと。
なわとびではない。
腸だ。
自分の腹から出したのか、腹に大きな穴が空いている。
少年は無表情でなわとびをする。
ぱたんぱたん。
ぱたんぱたん。
ぱたんぱたん。
ぱたんぱたん。
うねうねとした縄を…いや、腸を回して飛ぶ。