娘の予選会に行ってきた。
手が痛い...
娘の所属するクラブの発表会に行ってきました。
(クラブの名前は避けますが、文科系とだけ)
娘にとって初めての予選会、今日は他校も含め6校が競い、内1校が県の本予選に進むという形で、そこを勝ち抜けば、全国大会って流れです。
娘の高校は全国大会に出た事がありませんが、県の本予選には何度か進んだ事があり、今回は数年振りの予選突破に気合い充分でした。
みんな毎日夜遅くまで練習に励み、迎えた予選会。
中学の大会には絶対呼んでくれなかった娘が今回は妻だけでなく、私まで誘ってくれたので、自信があったのでしょう。
私は仕事を休んで市民ホールに出掛けました。
会場は200人位が入るホール。
観客席は参加する生徒の親御さんで一杯、私と妻は後の席に座り娘の学校の出番を待ちます。
観客席の中央に審査員が4人陣取り、出場校の審査をするそうで、6校目で最後に出場となる娘の学校、審査員が欠伸を連発しているのが気になりました。
朝からずっと審査をしていたらしいので疲れていたのかもしれません。
そして始まった娘達の発表会、まだ1年ですが、中学では部長を務め、経験者の娘は上級生に混じり、必死で頑張る姿に親バカと知りつつ目頭が熱くなりました。
発表が終わり、会場からは溢れる拍手。
先日転倒し、手の皮がズル剥けなのも忘れ私も身をのりだし、拍手を送りました。
席に深く座ったままの審査員達は、拍手のフリをしているのがちょっと気になりました。
幕が降り、審査が始まります。
30分後、いよいよ審査結果が...
残念ながら娘の学校は予選落ちでした。
続いて総評が始まります。
審査員の一人がマイクを握り、読み上げて行きます。
「○○高校の表現は素晴らしい!
次の予選までに、この部分を...」
「○✕高校は最後のパートで少し外してました、それ以外は申し分なしで...」
他校を見てなかった私にはサッパリ分かりませんが、そんな物なんでしょう。
いよいよ娘の学校の総評です。
「△△高校に関しては...ちょっと評価に値する点が無かったかなと、もう一度基礎から、それか...まあ以上です」
我が耳を疑いました。
他の学校には一応の評価があったのに。
最前列に座る娘達は項垂れ、中には泣いてる子も見えます。
隣に座る妻は平然としていますが、これは本当に教育の一環なのでしょうか?
表彰式の前に席を立ちました。
ふと会場のポスターに目を移します、どうやら審査員はアマチュアサークルの主宰者と、他県の教師、後はよく分からない肩書きですが、きっと経験者なのでしょう。
一発勝負の予選なので、審査にケチを着ける気は毛頭ありません。
おそらく他校の皆さんは娘の学校より優れたパフォーマンスを見せたのでしょう。
しかし、教育に携わる者、もしくは委託された人間であっても、評価に値しないと言ってはならないと思いました。
「大丈夫かな?」
娘が心配になり、帰りの電車で妻に尋ねました。
妻は娘のクラブと違いますが、中学高校と吹奏楽をずっとしており、私より娘の気持ちが分かる筈です。
「他の子達は分からないけど、娘は大丈夫。
こんな事で挫けたら先に進めないのを知ってるし」
妻の言葉を信じる事にしました。
「ん?」
その時、妻の携帯にラインが入りました。
「ほらね」
妻は携帯を私に見せます。
相手は娘からでした。
「...なるほど」
画面を見た私も少し安心しました。
[ありがとう!
やっぱり高校は甘くないね、次頑張るから!
今日は打ち上げでご飯食べて帰ります。
みんな笑顔だよ、また応援ヨロ]
どうやら娘達は私が思うより、強くて逞しい様です。
でも私の携帯に未だ、何の連絡も入りません。
『なんで?』
心も痛い...