【番外編28】わたしの担任は、私物を預けたりしたら、汚されたりしても、「最初から汚れていた」と言い逃れしそうです。
とりあえず切り抜けれたようです。俯いて廊下の床をじーと、わたしのじゃなさそうな、長い毛が一本落ちていたのです。いつもなら触りませんが、担任の前ですから、点数稼ぎをします。指で摘んで、ゴミを拾ってました。あとで、すぐ手を洗わないといけません。
「それで、せっかくの気分の良い朝でも、心に余裕がなくなったんだ。二度と、そんな呼び方をしないように、わたしから、職員室で他の先生方にお伝えします」
ご機嫌ななめなら、担任の先生に、つっけんどんな態度をする人認定されちゃったよー。
担任、心中では、教師の私をなめやがって、私が若いからか? おい、女性教員だからか? 保健体育の男性教師なら、そんな態度とれたのかよ、おめえ答えろ! などと、怒ってるかもしれません。
その日の機嫌で、人との接し方が悪い方向に変わる人認定されました。
担任が、マシンガンのマスコットを学校に持ってくるのは止めましょう、と言わないのは謎です。
最悪は、「校内では先生があずかろう」です。貴重品なのです。
担任に預けて、汚れたり、傷ついたりしても、最初から傷ついてたと言い逃れされそうです。
紛失したら、担任は上司の先生方には、隠そうとするかもしれません。そのときは、校長先生に直接、相談という形で母経由で話を持って行きます。
母に頼っているのでなく、わたしのような、一生徒が校長先生に、直接お話をするチャンスは、まずないからです。
校長先生は学校に通勤しているはず。ホームルームの最中は、今、どこにいて、どんなお仕事をしているのかさえ、知る方法がないのです。
担任もマシンガンのマスコットを、いつか入手したいのでしょうか? 担任に預けるつもりは、ありません。
「センセイ、すみませんでした」
「気にしなくていいよ」
担任に一礼をします。とりあえず、わたしのeスポーツ経験では、頭を下げれば切り抜けられることが多いです。
「センセイ、校長先生って、ホームルームの時間は、何をしていらっしゃるのですか?」
「え!」
わたしの手が教室のドアを開けば、もう、クラスメイトの掃除は終わりがけです。




