【番外編21】スカートの裾を気にしない、小学校低学年の子みたいな、雑巾がけをしてしまいました。
女子はスカートなのをわざわざ考慮するなら、体操服で授業受けたりしたいです。
「制服をスカートじゃなくて、最初からキュロットか、スラックスにしろよ!」
思いが小さな声となり、出ていました。目の前でちり取りを手にする女子生徒が、わたしの後方をおっかなびっくり顔で見ています。
わたしが振り返れば、担任が腕組みをして立っていました。表情は穏やかですが、目が笑ってません。ヤバい雰囲気です。
「意見があるなら、私は聞きますから、正々堂々と言いましょう」
「先生、スカートだから、やりづらいと思ったんです」
「そっか」
ほかの女子も、わたしに気づいてるのですが、みな、黙り込んでせっせと、掃除道具を動かしています。
一番近くのちり取りの子にいたっては、回れ右をして、ほうきを持っている子とペアになり、床のゴミを片付けています。
しゃがみこむ背中が、あの人、一言余計なこと言うから、担任にターゲットにされて可哀想。でも、私には関係ないと語っているようです。わたしも逆の立場なら同じ対応でしょう。
「先生、すみませんでした」
わたしは、ゆっくりそして、おへその辺りに力をこめて、頭を下げます。背中が猫背にならず一礼できるからです。
表面上は素直に負けを認めました。視界には担任の上履きが映ってます。おそらく、周囲の生徒はわたしを、見ないようにしているはずです。
「うん、意味は分かります。スカートだから、他の女子生徒のように、工夫して掃除してくれれば良いよ」
正論でした。スカートの裾を気にしない、小学校低学年の子みたいな、雑巾がけをしたのは、わたしでした。
男子は担任の指示で、教室の前側で壁を奇麗に雑巾で拭いています。
拭き掃除をしてから、はたきをかけてる無作法な男子生徒は、後ろ姿は浪前みたいですが、見たくもありません。
雑巾掛けは、足腰が鍛わる人もいるでしょうが、負担がかかって、痛めるのか、個人差も考えて欲しいです。
生徒の机を全員で、教室の後部に運び終わります。
担任に雑巾掛けを、頑張ってますアピールをするため、教壇近くで、両膝をついきます。ワックスが取れるんじゃないかな、と心の片隅で思いながら、ゴシゴシ硬く絞った雑巾で拭いてました。
視界に誰かの上履きが見えます。顔を上げれば、担任の先生が見下ろしてます。
「がんばってくれてありがとう」
「あ、先生。いつも自分たちがお世話になっている教室を奇麗にするのは当然です」
「同じ場所を、強く雑巾で擦ったら、ワックスとれるから、もう良いよ」
素直な人を演じきりましが、最後の一言で、目じりが吊り上がらなかったか心配です。
担任は、つくづく余計なことをする人です。暇つぶしの姫及び、暇つぶし会に腹が立っていたのと、雑巾掛けで血圧が高くなったのか、頭がカーッとします。
撃ち合いの審判ならぬ、担任に詰め寄らないよう、一定距離を保ちます。腰の後ろで雑巾を両手で休めのようにして、アピールしました。




