【番外編】⑫『暇つぶしの姫は、女子力が高そうな料理名のばかり、作れるそうです。』
「うんうん、私は料理の腕もっと磨きたい」
考えていたら、暇つぶしの姫を中心に、“暇つぶし会”の会話が進んでました。暇つぶしの姫が、股間でなくて、えーと、膝の上あたりを、片手で押さえながら、空いてる手の人差し指を頬に沿えています。男受けを狙っているみたいです。ヤナ感じです。
「私、加登さんの料理教室参加したいな、家庭料理しか作れないの」
暇つぶしの姫に、俺木でなく浪前が、口を開こうとしているので、わたしが先に発言します。俺木なら会話を割って邪魔したら、あとが面倒そうなのでしません。
姫は、一回表情がなくなってから、わたしに顔を巡らせています。
「ひめ……、えー、凄い! 料理得意なんだ。どんな料理作るの?」
うっかり、姫って言ちゃった。でも、その後はヨイショ声で持ち上げて、場を切り抜けれました。へへ、どうせ、レンジでチンの家庭料理だろう。わたしの脳内では、意地悪な、声が響いた気がします。
「ビーフシチューとか、グラタンとか、スイーツなら、クレープ、モンブランとか、ケーキを家で作るよ。和菓子も作ったりする」
難易度が高そうな料理名ばかり並べやがって! 姫は、大きな瞳を輝かして、女子力だけでなく、鼻まで高いです。
俺木や浪前は尊敬の眼差しで、暇つぶしの姫を見上げています。暇つぶしの姫が、料理の話をしたのは、自分の料理自慢をできるからでしょう。
わたしも負けれない! 毅然として、胸をそらせながら、胸のボリュームを強調するかのようになってしまいました。暇つぶしの姫を見上げながら、両手を頭の後ろで組んで応じます。
「わたしも料理作るよ……」
「どんな料理が得意なの?」
おのれ、暇つぶしの姫め。わたしはドスの効いた声になちゃってます。しかも、会話の途中に質問しやがって。もし、料理が苦手と言ったら、あれこれ、アドバイスをして、親切な人を装い、逆に、得意と言ったら、調理技術の話に持ち込んで、わたしと専門会話をして、男子に自身の調理力を、ひけらかす積もりでしょう。
「うーんとさ」
暇つぶし会男子二人の視線がわたしの顔ばかり見ています。心理的な圧迫がありました。わたしは、考えている素振りで、斜め上の天井を見上げます。てのひらの指を一つづつ折り曲げます。深呼吸をしから、顔の筋肉から力を抜きます。人差し指を立てて、仕草で、女子力があるのを見せ付けれました。




