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不良の先輩方を、注意する先生はいても、生徒はいません。

 その数日後、不良の先輩方の一部が、校内で一部の先生方相手に、時限爆弾の導火線へ火がついたような雰囲気なりました。

『共トレ』で例えれば、時限爆弾を数人がかりで、解体してて、うっかりミスで、爆発してしまったようなモノかも。

 倒された判定をされちゃったプレイヤー同士で、怒りのぶちまけあいが、始まりそう空気でした。

 一触即発の状況です。担任の先生は、不良の先輩の背後を取り、『共トレ』ベテランプレイヤーのように、なだめている姿は、見事でした。

 合唱でミスしたら、怒る音楽を教える、女性先生は、不良の方々のお声に、熱心に耳を傾けていました。まるで、社会人女性のプレイヤーさんみたいでした。

 美術の先生にいたっては、不良の方々と、腰の後ろに手を回しながら、必死に言い分を聞いています。

 先生方も、一生懸命、生徒に向き合っているのが伝わりました。『共トレ』で言えば、先生方は、人間関係良好なギルドの、ギルド長やギルド副長さんみたいです。

 顔しか知らない先生が、無関係な生徒は帰れ、と叫びます。

 時限爆弾を手にして、青のコードを切るか、赤のコードを切るか決断を迫られたようなプレイヤーのようでした。

 見ている生徒の多くは、単なる野次馬です。生徒で、「先生に対して、その態度は何だ! 謝りなさい」「やめなさい」と、不良に注意したりしないからです。

『共トレ』なら、全然カンケーないプレイヤーで、注意する人もいます。余計に、ややっこしくなるのは、ゲームの経験で分かります。

 ゲーム世界なら、わたしはテキトーな理由を言って、ログアウトします。

 わたしは、興味本位で成り行きを最後まで見たい、気持ちも多少ありました。現実リアル人間社会を、観察する者に徹しただけです。

 決して、断じて、わたしは野次馬ではありません。

 先生と不良の方々は、話し合いが長引いてます。

 人間である前に、動物としての本能が悟ります。帰る判断をしました。同じ学年で普段は、あまり会話しない女子の集団がそそくさ歩いているので、一番後ろに混ざりました。

 中学の正門を出て歩道を歩いていたら、車道を、並んで走るパトカー数台と、すれ違いました。

 振り向いたら、中学の校門にパトカーはゆっくり、入っています。


「パトカー、学校へ行ったよ!」


 叫んだわたしを、周りの女子は目をしかめて、います。一部の子は、わたしの発言を聞き漏らし方のように、前へ前へ足を進めていました。

 隣を歩いている子は、気づいても言わないでよ、と表情が語っています。わたしは歩きながら、必死に、後ろを指差す腕を下ろしました。

 撃ち合いゲームで言えば、ほかのプレイヤーさんのミスから、目を逸らすようなモノです。

 その後は、道路を歩いて、マジで他愛のない雑談をしてました。ペットの話、好きな食べ物についてなどです。学校に関係のない話ばかりでした。

 パトカーや不良の先輩方は、まるで、存在しなかったかのように、誰も話題にしません。

 帰宅して、母に話しても、学校内だけでなく、誰に対しても、絶対に話さないよう真顔で言われました。


「お母さん、もしかしたら、現場に向うパトカーが、早道で学校を通り抜けただけかも」


 立っていた母は、いきなり、頭を下げながら、上目遣いで、口を開きながら、両手を下に伸ばして固まっていました。人前ではして欲しくないポーズです。

 口を閉じながら、笑顔になり、頷いてくれました。


「うん、そうだよ。それに違いないよ。だから関係ないことだね」

「お母さんも、わたしと同じ考えなんだー」

「う、うん。じゃあ、この話は終わり」


 可能性を言っただけですが、賢さで親を子が追い抜いたのを、母は喜んでいたようです。

 学校では、数学や理科の先生は、黒板に公式を書いて、答えが間違っていたりします。

 誰でもミスはあるのです。それなのに、生徒からミスを指摘されると、嫌そうな顔をする先生も、一部だけいました。

 例え、相手がどんなに年下であっても、意見を述べれば、耳を傾ける、母のよう大人になりたいです。

 でも、eスポーツを、家でのんびり楽しんでいて、自称、小学生の子から、ミスを注意されたことがあります。

 場の空気を悪くしないよう、その場では謝っておくことにしています。

 しかし、つい、年下のクセに生意気な、お前が困っていても、手伝ってやらないぞ、と本音では、イラッとしてしまいます。


 翌日、教職員の方々も、不良の先輩方も、一切何が会ったか口に、しませんでした。いわゆる、タブーです。“沈黙はきんなり”でしょう。

 周囲が禁忌きんきにしていたら、国語で習った“君子危うきに近寄らず”なのでしょう。

 これこそが、周りの反応うかがい、多数派の行動に合わせる、真の集団行動です。

 “和をもって尊しとなす”でしょう。

『共トレ』で例えるなら、プレイヤーお二人が、言い争い末、互いに、カッとなって、銃を抜いてしまった場所に、居合わせたようなモノです。

 翌日、ゲーム内でお二人を見かけても、誰も昨日の撃ち合いを、わたしからは、一切、話題にしません。

 もし、ほかのプレイヤーが問題にしても、人生の先輩にお任せすれば良いのです。

 むしろ、わたしは、話し合いが行われてたら、明日学校がある、とか、テストが近くて、など正当な理由で、ログアウトして消えます。

 学校は翌日もあるし、テストも、いつかは、あるので、うそはついていません。


 そうそう、中学校にパトカー来た翌日の雰囲気は、わたしも含めて、全生徒が、昨日、学校を欠席したかのようでした。

 わたしは、現場へ急ぐパトカーが抜け道として、中学校をすり抜け、どこかへ向った可能性を多いに考え、教室の窓辺に、両肘を置きながら、学校近くを網の目のように走る小道を、視線で追いかけていました。

 毎日通う道は覚えていても、歩かなければ、気にも留めない道は、かなりあるものです。

 通らない道で、人や車の交通量が多い所もありました。

 現実リアルでも、『共トレ』でも、高い場所は、地形や人の動きを把握するのに、有利です。


 わたしが窓辺に立って、遠くの車の流れを眺めていたら、友人たちは、一人で青春をしている、とか冗談を言って盛り上がっていました。

 多人数が参加するオンラインゲームで例えれば、いさかいがあった現場に、確かに存在してたはずなのに、「わたし、キャラクター残したまま、現実リアルの体は、トイレに行ってた」。

 そんなわたしみたいな、友人に囲まれていました。

 前後の状況が不明の部分が多いことを、目撃してしまったとしても、関らないようにするのが、大人の対応です。

 自分に関係のないことは、深入りしない。トラブルとは、巻き込まれないように警戒する。

 現実リアルの学校でも、eスポーツを通じても、学べました。

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