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自分の子どもと同じ世代でも、大切にしましょう、将来、その子が出世したときを考えて。

 うちの家では、革製品さえも特殊な方法で洗濯可能な、高価な洗濯・乾燥機なのです。祖父が懸賞で当てました。

 普段は電気代がもったいないので、晴れの日しか、乾燥機能は使いません。前のより、別格な洗濯機能は壊れたら、修理代が高そうです。

 驚くほどの高速で洗濯可能です。いつもは、洗濯物は水を使って、家庭用洗剤で洗います。ネエネエ先輩には、水も洗剤使用しない、一般的でない洗濯機能を使います。乾燥不要です。

「そこまで甘えるのは……」

 尻すぼみの言葉で、ネエネエ先輩は遠慮しています。母が悪いのです。ネエネエ先輩を、お客さまなのに、自分の子どもの世代だから舐めてかかり、ノンビリしている場合じゃない。

 ネエネエ先輩は、十六か十七歳です。数年後に、もし、eスポーツ撃ち合い選手として、高名になった場合を想定して、保険をかけておきたいでしょうか。

 母より有名になったとき、マスコミのインタビューがあったとします。お世話になった方で、母の名前を出し、を取り上げられれば、母の知名度と名声もアップです。

 ネエネエ先輩に、母は、『共トレ』で武装解除を誘うような笑顔をしています。

「遠慮しなくて、シャワー浴びてきて、私が洗っておくね」

「でも……」

「拡張パッケージを無料でプレゼントしてくて、ありがとう」

 拡張パッケージをプレゼントしたのは、『共トレ』21歳以上サーバーのGMさんです。わたしの交渉力の結果です。事情を知らないのか、ネエネエ先輩に感謝しながら、ヨイショしています。

 ネエネエ先輩は、母に対しての高感度がアップするでしょう。わたしも一押しします。

「先輩、母に甘えてやってくださいよ」

 親が子に学ぶとは、こういうことを言うのでしょう。一手先どころか、数十年単位でわたしは、物事を想像できるのです。

 母もネエネエ先輩に、立ちながらも、優しく語っています。

 母は、若い芽を摘むようなことはしないのです。将来に備える投資です。二十年後や将来を考えるべきです。例えば未来において、eスポーツ界では、過去の人になってしまった母がいたとします。

 その時代に、現役選手やコーチをしている、ネエネエ先輩の紹介で、eスポーツ撃ち合いのコーチを探したりできるのです。

 無論、逆の場合も考慮します。未来に母が撃ち合い競技団体で、成功して理事などになっていたとします。そして、ネエネエ先輩が有名選手だとします。

 ネエネエ先輩が、競技団体に不満を持っていても、うまく選手をまとめる、緩衝材として役に立てば、競技団体で、母が日地用不可欠な存在として、評価されるはずです。

 撃ち合いゲームで、人生の先輩方から学びました。

 母はどうも、自分の子どもと同世代として、ネエネエ先輩を見下しているようです。

「それでは、お言葉に甘えて、シャワー浴びてきます」

「こっち」

 母が先導して、ネエネエ先輩は浴室の方向に歩こうとしたのです。わたしは伝えるべきことを、しっかり言います。

「先輩、高い洗濯機があるからって、お金持ちと勘違いしないでください。祖父が懸賞で高価な、洗濯乾燥機を当てたんです」

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