5粒目 ダンジョンアタッカーデビュー
「私は気づいてしまった」
おっさんが何かブツブツ言ってますよ。
「お腹減った」
普通にお腹減ったのである。
「あー。美味しい木の実ないかなー」
そう簡単に見つか………「あった!」……りました。
しかし、手にしたのは、中毒性の高いあの木の実です。おっさんピンチ!
「モゴモゴ………なかなか美味いですね。梨と桃の中間のようです」
あーっと!食べてしまいました。中毒なるか!?
「でも、そこまで上手くないな。甘みが少ないし」
おっさんは日本であっまーい果物など腐るほど食べていたので、これはそこそこという評価を下しました。
舌の肥え方は貴族の倍はあるようです。
「一応、大量に回収しますか。でも、バッグ的な何かがないので難しいですね」
ここでもスキルをド忘れするおっさん。大丈夫なのか!?
(亜空間倉庫に収納ー)
しかし、憑依していた雪哉は忘れません。ていうか、もう憑依を越えて、癒着してんのかな?
「ぬわ ぁ!?…………消えた?ん?何だこのボードは?木の実のアイコンが増えてく……………」
「ふむふむ。物体を収納出来るのか。便利な事だ」
この異能を便利の一言で片付けてしまうおっさん。
ラノベ読めや!と怒鳴りたいこの頃。
「さてと、出発~」
再び世界樹に向かって歩き出すおっさん。
「おんどりゃァ!?」
10分も歩かないうちに、すってんころりんするおっさん。
「湿ってるなー。でも、いい土だ。持って帰ろうかな?」
(へいへい)
「ファ!?土が!?消えてく!?」
「ヌワァァァァマダァァァガスカーーール」
なんと、収納した土の下には、ダンジョンがありました。
ドサァ
(ん?また俺のターンか。おっさん気絶しすぎじゃね?)
そこまで深くないのでおっさんは気絶だけで済んだ。
(ステータスしっかり見てないからなー。見てみるか!)
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名前:山田次郎
種族:人外
職業:米農家
Lv.2
体力999999999/999999999
魔力999999999/999999999
物理攻撃9999
魔法攻撃9999
物理防御999999999999999999999
魔法防御999999999999999999999
精神力999999999999999
筋力999999
俊敏性999999
破壊力999999999
災害レベル:破壊神
残りSPS:15
特殊スキル
『神』(これまで得たスキルが全て統合された結果)
スキル
『徒手空拳』
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(つよ!なにこいつ!バグキャラかなんかかよ!ファッツ?破壊神?冗談じゃねぇ!)
その破格さに叫び狂う雪哉。
(ぜーはーぜーはー。このおっさん。最強なんじゃね?いやでも攻撃力弱!?雑魚!?)
この前出会った龍の時は、幼児化していたので、ステータスが全て99になっていた。
PS 冒険者の平均値が、
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体力15286
魔力5428
その他の平均752
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である。
とにかく、おっさんはやばいやつである。
(そこまで強いって感じてないんだけど?ま、いいや)
(それにしても、広いなー。このダンジョン。全貌が知りたい)
『魔法創造』
1.名前を記入 マップ
2.効果を記入 3Dでマップを視界の端に表示する
3.エフェクトを記入 Go〇gleマップみたいなやつ
4.特殊な効果を記入 Nothing
5.想像しなさい スマホーー
6.世界地図使え。クズ
(対応がひどい。確かになー。ではさっそく拝見しますかー『世界地図』)
名称:芽吹く自然豊かなる大迷宮
階層:99階
敵の強さ:平均Lv.82
ボスの強さ:Lv.152
道の長さ:12450キロメートル
宝箱の中身:ミスリルソード エクリサー など
攻略の難易度:特S級
歴代攻略者:なし
内部での死亡者:6845885人
挑戦者:84259804人
挑戦者の平均レベル:Lv.102
最下層到達者のレベル:Lv.142
クリア報酬:スキル『植物操作』『空気調整』
現在の階層:1階
とんでもないダンジョンに入ってしまった。お二人さん。
(無理ゲーにも程があるわ。俺はチートだけど、迷宮長すぎやしませんか?絶対に攻略させないようにしとるやろ!)
しかし、直感が攻略しろ!と囁いているので迷わず突き進む雪哉。
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ブドウ
grapeです。
おっさんはチート\_(・ω・`)ココ大事!
魔法創造さんは勝手に魔法を創らせない。\_(・ω・`)ココ重要!
試験に出るかもよ?
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