登場人物紹介 その2 & ちょっとだけ用語説明
【国立北陵工業高等専門学校】
Hokuryo National College of Technology
国立高専の一期校として誕生した、歴史ある高専。
それだけに学校としての評価も高く、北海道の各地から学生が集まってくる。
機械システム工学科、電気電子工学科、物質化学科、建築システム工学科の4学科がある。
数年前に学科の名称を変更した。
それ以前は機械工学科、電気工学科、工業化学科、建築工学科。
略称は機械(M)、電気(E)、化学(C)、建築(A)。
それに学年をプラスして、3年電気(3E)のように呼称される。
低学年のうちは普通高校と同じ一般科目中心であるが、学年が上るにつれて徐々に専門科目に比重が置かれるようになる。
4年生以降は、体育と教養の選択科目以外は全て専門科目。
2年生までは一般科目の教師が担任を持ち、3年生からは専門科目の教授陣が卒業まで担任を持つ。
大学に準ずる機関だけあって豊富な施設を持ち、敷地内にグラウンド2面、体育館2つ、武道館、アーチェリー場、プール、テニスコート6面などスポーツ関係だけでもかなりの広さ。
その他、広大な図書館、厚生施設、男子寮、女子寮、職員官舎がある。
実験施設も充実しており、各科ごとの専門棟の中に工場や電算室、実験室を豊富に持つ。
2年生までは一般棟と呼ばれる講義棟で授業を受けるが、3年生以上は各科の専門棟に教室を移す。
学業面では非常に厳しいことで有名。
赤点は60点、2科目6単位落とすと留年。
同じ学年では2回留年できなく、その場合強制退学となる。
【そもそも高専とは】
高等専門学校(略して高専)とは、主に中学卒業者を対象とした5年制の教育機関。
主として工学・技術系の専門教育を行っている。
国立が最も多いが、公立、私立の高専も存在する。
卒業後の進路としては就職のほか、4年制大学への編入、専攻科進学などがある。
卒業時には「準学士」という学位が与えられる。
高専の教員に教員免許は不要だが、専門科目の教員は修士号以上の学位が求められる。
【男子寮「向陽寮」】
全学生の3割が入寮する男子寮。
3年次までは2人1室、4年生以上は個室が与えられる。
学校創設当時からある古い寮。女子禁制。
【女子寮「六花寮」】
6年前にできたばかりの女子寮。
定員は50名で、3年生以上に個室が与えられる。
もちろん男子禁制。
【主事】
北陵高専には【学生】【教務】【寮務】を担当する教員が複数おり、そのトップにたつのが【主事】、補佐する教員を【主事補】という。
学生主事は、普通高校の生徒指導の先生に相当する…………たぶん。
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佐久間 多佳子(さくま たかこ)
北都と同学年の物質化学科の女子学生。
2年生まで、女子寮で北都と同室だった。
なんでもズバズバ言う性格で、北都のよき相談相手。
黒髪ロングの美人。
芹沢 希(せりざわ のぞみ)
建築システム工学科の4年生。今年の女子寮寮長。
推定Fカップの巨乳の美女。
レズッ気だして、北都をからかって遊んでいる。
イケメンにかける情熱は並々ならぬものがある。
周防 崇(すおう たかし)
電気電子工学科の永遠のライバル・機械システム工学科50期生(3M)の級長。
通学生で、火狩と同じ中学出身。
荒くれ者揃いの機械科をまとめるだけあって、腕っぷしは結構なもの。
中学では相当ヤンチャだったらしい。
國村 武雄(くにむら たけお)
北陵高専現名誉教授。
定年退官したこの春まで、電気電子工学科の主任教授を務めていた。
定年後も非常勤講師として授業を受け持っている。
非常に清廉で厳格な教師として有名だが、ぐーたらであざとい五嶋ですら一目置く立派な人物である。
過去に免職の危機に陥った五嶋を助けたことがあるらしい。




