魔法の始まり
魔法…それは不可能を可能にしていく神秘の力。そして今、まさに魔法の時代がやって来た…
その原因は数十年前に遡るある科学実験により、大規模な爆発が起こった…その場にいた科学者は全員死亡。それはかなりの悲劇としてニュースで取り上げられた。
その爆発の事は現在では『魔法の過ち』と呼ばれている
しかし本当の悲劇はその後に起こった
いきなり体が燃え始める者、体が変化していく者、物質を変化させる者。普通の人間では不可能な事を出来る者が現れ、世界中の人口の約十分の一の人が力を使えた。しかし問題は全員がその力をコントロール出来ない事だった…
世界中がパニックになり自ら命を断つ人が増え、更には世界中で戦争が起こった。
不思議な力に目覚めた者達が力をコントロール出来るようになる事を恐れたのだった!
その被害は爆発事故とは比べ者にはならなかった…しかし時間が立つにつれて人は魔力をコントロールできるようになっていった。
そしてその時に現れた一人の男
その男は仮面で顔を隠しマントで体を覆っていた。が何よりも以上だったのは赤ん坊を抱いていた事だった。その男は言う
『魔力に選ばれた人間達よ。貴様たちは今までの人類とはステージが違うのだ。それに体の異常やらはもうコントロールできるようになってるはずだ・・・我らの王であるこのお方が貴様たちを救ってくれたのだ!私達と一緒に世界を支配したくはないか?』
それが魔法時代と呼ばれる時代の始まりだった…
しかしコントロール出来るようになる事で、その力を悪用する人間が出てきた。彼らは自分達の事を[魔人]と呼び謎の男に着いたのだった
彼らは世界を支配するべく、魔人の世界を作るべく人間を奴隷の用に扱った…魔法を持つ彼らは軍隊などでは相手にならなかったのだ!
そんな彼らに対抗する力は一つ。
それは魔法には魔法で対抗するしか無いのであった。
魔人と戦う者を魔法使いと呼ぶ。
しかしそのような存在は伝説で、実際は誰も信じていなかった。
だが少なくとも一人、ここにはいた…魔人と戦う一人の青年魔法使いが。これはその青年と仲間達の魔人との戦いの歴史である
1
ここは日本
世界が戦争を繰り返し魔人達に破壊された世界で比較的に被害が少ないであろう・・・いや島の形が残っているだけなのだが。世界の国では島や町が消えてしまった所もあるそうなのだ・・・それに比べれば多少だが建物が残っているだけマシだというものだ。
それはともかく、そんな日本の片隅の田舎町に魔法に目覚めた青年がいた。
だが、彼の小さいときの記憶に・・・たった一つの両親との思い出が『魔法を人前では使うな』ということだった。
だがそんな記憶など思い出さずに生活していた・・・中学1年生までは。中学一年生になった入学式当日の夜に彼は魔法に目覚めた・・・それと同時にその記憶もよみがえるのであった。
小学生の時に魔法について学んでいたのが幸いしたのだろう、彼は人前では決して自分の異常を、才能を使うことはしなかった・・・そして彼は18歳になった。そして彼は決意する。自分を田舎の町に預け、そのまま姿をくらました両親を探すことを、魔法について何か知っていた両親になぜ自分にこんな力があるのかを・・・
そんな彼の前に急に現れる美少女。
この物語はその青年と、ある一人の美少女の出会いから始まった
♦ ♦
「あ~あ、こんな田舎町じゃ世界は大変な事になってるって言うけど全然実感わかないや。だいたいこの町はほとんどが自給自足だし、町から出ていく人なんていないもんな~って言っても今は日本が一番危ないんだっけ!?」
ってそんな事言っても何も変わらないんだけどさ!そういや自己紹介がまだだったな!
俺の名前は魔桐谷双牙って言うんだよろしくな!
俺の目的は両親を探すことだ!俺にはとある魔法?(世界じゃそう呼ばれてるみたいだが・・・)を使える事が出来る!それに今まで平和だったこの町や日本にも魔人(魔法を悪用する悪い奴ら!・・・らしい)が攻めてきているらしい!!だったら少しでも早く行動をした方がいいだろ?自分で動きださなきゃ何も変わんないって奴だな!
でいざ町を出てみようと勇気を出して行動してみたんだ!そして町を出るって所で・・・・・・・・美少女がいた!
「ちょっとあんた・・・私が聞きたい事があるから質問してあげるわ?この町に強力な魔力を感じるんだけどあんた知らない?この町一つ分の魔力って所ね・・・」
なんだよ!このビバ私って感じのお嬢様は!質問してあげる?頼んでないって!・・・ん?でも待てよ魔力っていったらこの町で魔法使えんの俺だけだぞ!?(親から禁止されてるし、俺の晴れの門出を邪魔なされたくないしな・・・)
「悪いな、俺は全然知らないわ!魔法何それ!?おいしいの?レベルだわ!それではバイビ!」
これだけきっぱりさっぱりいったら流石にあやしまれないでしょ?さらに俺のさわやかスマイル付きだ!これで怪しむ奴がいたらそいつはもう人間じゃないぜ!(流石にそれは言い過ぎだ!)
そうしてそのお嬢様の脇を通り抜けようとしたところで腹を殴られた・・・腹を殴られた!?
「あなた、何か知ってるわね?私は魔力って言っただけで魔法とは言ってないわ?それに・・・その笑顔むかつくのよね・・・」
怖っ!そして痛っ!こいつ・・・完全に人の急所を理解してやがる!?まさかこいつ俺を暗殺にきた暗殺者か?俺が何か悪い事したっていうのかよ!なんとかして逃げなきゃ!ふっふっふ、俺に逃げ脚で勝てると思うなよ!キラーン!
「何を考えているのおバカさん?貴方の考えてる事なんて丸わかりよ・・・どうせ逃げようとか考えてるんでしょう?これだから低能な無知の考えは・・・この私から逃げれると思っているの?」
「思ってません!これっぽちもそんな事考えてませんよ!?ただ君が美しいなー可愛いなーって考えていただけですって!それぐらい考えたっていいでしょ?」
・・・なぜ自ら地雷を踏みに行ったんだ俺!また殴られるぞ?今度は腹じゃ済まないぞ!?さらば俺の人生!我が生涯に悔いありってそんな事考えてる場合じゃねえ!来るぞ・・・こいつの動きをよく見て攻撃をよけるんだ!・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・しかしいくら待っても攻撃は来なかった。いざ女の顔を見てみると、
照れてた。分かりやすいくらい照れてた!もう一回言うぞ?照れてた!!!
「美しくて可愛いだなんて・・・やめてくださいよ・・・恥ずかしいじゃないですか?」
キャーなどと言って顔を隠すポーズ。
うん、こいつ・・・チョロイぞ?しかしだからと言ってこのまま可愛い美しいコールを連呼してもいいんだけどなーどこ怒るか分かんないしなー、となると俺が取るべき作戦は一つ!
名付けて照れさせて要件を聞いてからの嘘を教えちゃおう作戦だ!(我ながら最高のネーミングセンスだぜ!自分の才能が怖い!)
「あのーきれいなお嬢様?お名前を教えて欲しいんですけど・・・」
「きれーなんて・・・しょうがないなー。私の名前は雨宮 麗華よ」
よしっ!乗ってきたぞ!このまま・・・
「麗華なんていい名前ですねー名が体を表すとはまさにこの事ですよね!?雨宮さんは何でこの町に来たんですか?」
そこで急に真面目な顔をする雨宮・・・やばい!俺の考えが読まれたか!くっそう!焦りすぎたぜ・・・さーてどうやって切り抜けようかなっと。
「あなた・・・口は堅い方かしら?」
「はい?」
ばれて無かった・・・っていうかこいつ、鈍くないか?
これが俺とこいつの初めての出会いだった・・・
町の外の人間との出会い。
こうして俺は世界を知って行く
いかに自分が小さいかを世界の広さに飲み込まれていく哀れな自分を・・・
魔法の話しを書いてみたくなったので書き始めました!
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