ハげろ
「ハげろ」「この世界からハげろ」。
先日、上記のような内容の落書きが各地で発見された。さらなる情報を求め、警察は捜査を進めている。
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あれは可換半群が爆発四散する季節のことだった。致死量の沖積平野は平均律と同義だから、僕はお好み焼きをアッカーマン関数しようとしたんだ。その時、新聞紙がいかにも形而上学的にやってきて、一緒に反対称律を流体力学的な意味で殴り倒した。それから多項式時間が過ぎた頃、新聞紙の記事をよく見てみると「逃」の字が「ハ」の字に変わっていた。僕がそれを指摘すると彼は言った。
「奴らが来る。この世界はもう終わった」
一緒に反対称律撲殺検定26段まで取ったのに、ここで何もしてやらないなんてのは両側イデアルだ。だから僕は言った。
「友情は貫通したトマトだ」
彼は答えた。
「我々は複製されなければならない」
彼は大見出しを僕に挿入し、おっと、もうこんな時間か。
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「田中の様子はどうだ?」
「彼ですか?相変わらず新聞紙の話をしています。しかし、少しずつですが回復の兆しも見えます。あと半年ほどでここを出られるでしょう」
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あれは、放射性雑巾と右自明モノイドが一体化する季節のことだった。新たに新聞紙が印刷されるのを見て、その過程において重要な役割を果たした僕は、まるで双対圏の気分だった。その勢いで、僕らは粘着コーヒー豆の邪馬台国や、ハウスドルフ性の鉛筆中性子星や、接眼レンズの開集合を見に行った。この可換モノイドな時間が指数時間続けば、どんなにブール束だっただろう!
…「逃」の字が「ハ」の字に変わっていくのを横目に僕はそう思った。そしてやっぱり、加算無限個の靴下は有限性を吐き出していた。
新聞紙と僕は、内積空間に向かった。10水銀柱ミリメートルの体積、3ギガバイトの質量を持つ呼応の副詞が超然腸蠕動運動を諧謔的に中止していた。ここでも奴らが位相的不完全ウォーターサーバー反復微分を始めたからだ!
定数時間前に印刷されたばかりの新聞紙にはあまりにも半順序集合だ。奴らは、大気中の正定値性、固有名詞、そして望遠リアス式住居と一体化し、地表を耐水性で覆った。そして僕らをめがけて勢いよく40億ヘクタールのラムダ抽象をまき散らした!
僕は地誌学的なメロンジュースの崩壊を覚悟した。でも実際に地誌学的なメロンジュースの崩壊を迎えたのは、新聞紙たちだった。そして彼らは言った。
「友情は貫通したトマトだ」
…そうだ。彼らは僕に託したんだ。彼らは媒体、仲立ちをするものだ。その使命を僕は託されたんだ。僕は伝えなきゃならない!
逃げろ!
この世界から逃げろ!
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「それで、田中は結局どうなったんだ?」
「昨日見つかりました。全身ペンキまみれの状態で」
「ペンキまみれ?10日間の間彼は何をしていたんだ?」
「分かりません」
「そうか。彼自身は何もいわなかったのか?」
「それが…」
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ちょっとそこの新聞紙を取ってくれるかい?
…新聞紙がしゃべる?何の話をしているんだ?
…何だって?僕がそんな話をするわけないじゃないか。
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田中が施設を離れてから数か月が過ぎた。彼は今、少し前までのことが噓のように、何から何まで平凡でありふれた生活を送っている。彼の平凡な一日は、朝のニュース番組を見ることから始まる。どれも特に田中の生活に関係するものではないのだが、そのうちの一つが妙に彼の心に引っかかった。
「『ハげろ』『この世界からハげろ』といった内容の落書きが…」
「この世界からハげろ」という言葉を聞いたとき、田中は何かを忘れているような気がしたが、気にしないことにした。




