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プロローグ ー墜落ー

緊張走る宇宙船、宇宙探査から帰還しようとした宇宙船アルゴナ

操作盤も完全に故障、パラシュートも開かず、完全に万事休す・・・?




ーーージャック!操作盤はどうなってる!ーーー


豊海の余裕の無い怒号のような声が宇宙船アルゴナの船内に響き渡る。


ーーーダメです!全く操作できません!ーーー


ジャックは必死に操作盤のボタンを押しながら叫んだ


ーーーミラーナ!パラシュートは!ーーー


豊海は藁にも縋る思いでミラーナに尋ねた


ーーーこちらも全く操作できませんーーー


ミラーナはこの空間に似つかわしくないと思えるほど落ち着いた声で答えた。

その返答が事態の状況を物語っていた。


ーーーもうダメか…これが最後のフライトになるなんてなーーー


豊海は覚悟を決めた声で言った。


ーーージャック...ミラーナ...最後に君たちと一緒でよかった。唯一心残りがあるとすれば、娘の初めての誕生日を見られなかったことぐらいかなーーー


豊海は柔和な笑顔で二人に語りかけた。


ーーーキャプテン…俺もあんたらと一緒に死ねるなら悔いはないさーーー


ジャックいつもの飄々としたノリで答えた。


ーーー私も、宇宙飛行士になってからこうなる覚悟はしていたわ、悔いはないーーー


ミラーナもまたいつもの冷静な口調で答えた。


どんどん速度を上げていく宇宙船、パラシュートも開かず、まるで制御の効かなくなったそれは

地上に向かって猛スピードで落下していくのをただ見ることしかできない

豊海をはじめとした宇宙船の船員3名は己の運命を悟り、ただ落ちていく宇宙船の中で、静かに目を閉じていた。


豊海の頭の中には今までの人生の走馬灯のようなものが流れていた。


ーーーいい人生だった。ーーー


そう呟いた瞬間、宇宙船は地上に響き渡る巨大な音とともに墜落した。





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