表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
リンツ伝  作者: レベル低下中
第四章 壮年編
880/1781

さらに人数が増えたお茶会

 さて、サントス大公夫妻、いや、叔父さんの到着を待って大お茶会が開催された。


 と、ここまでは良かったが、公爵家ご一行も到着し、屋敷のメンバー全員と騎士団長、ジョセフさんメンフィス様やエラさん、アル君たちやセバス一家まで含めると、50名を超えてしまう。


 庭いっぱいに人がいるが、こうなったら、徹底して盛り上げてやろう。



「皆さん、本日はお集まりいただき、ありがとうございます。また、サントス大公ご夫妻、ボーエン公爵家の皆様方も、快くご参加いただき、感謝申し上げます。それでは早速、始めましょう。本日はお料理、飲み物、デザートなど、たくさん用意しておりますので、どうぞお気兼ねなく、お楽しみ下さい。」

 そう、料理はジョセフさんの店からも提供されている。


「ガッハッハ!バーテルス殿、久しぶりであるな。」

「ええ、男爵。今日は飲み明かしましょうぞ!」

 いや、ちゃんと帰れよ・・・


「婿殿、良かったのか。儂らに気を遣わなくても良いのだぞ。」

「こういったことは、賑やかであればあるほど良いものですよ。」

「さあ、屋敷のメンバーはセバスの元に集まって!叔父さん、この構図だからね!」

「ああ、分かった。子供たちをセバスの前に並べてくれるかなあ!」

「さあみんな、個々に並んで。コリンナさんとニコルさんはセバスの隣で。」


「では、我も入れてもらおうかの。」

「殿下もですか?」

「ああ、実はジョルジュに絵姿を描いてもらったことがないのだ。」

「そりゃ叔父さん片手落ちだよ。レアンドロ殿下と一緒の絵を描くべきだよ。」

「分かったからそんなに怒るな。帰ったら真っ先に描くよ。」


「では、儂もひ孫と一緒に描いてもらおうかの。」

「お祖父様もですか?」

「当たり前だ。こんな楽しげなことに入れてくれないなんて、あんまりだぞ。」

 結局、みんな入る。

 いや、あのキャンパスに入るのか?


「旦那様はどこに?」

「じゃあ、子供の後ろにしゃがむよ。」


「ようしみんな、下書きだけするから、少しだけ我慢してくれ。」

「は~い!」

「ホホホ、旦那様、これはよき冥土の土産になりますぞ。」

「叔父さんになかなか完成させないように言っとくから、それまで元気でいてね。」

「それは困りましたなあ。しかし、私のような者のために、これほど多くの方が集まってくれるとは。嬉しい限りでございますなあ。」

「セバスの人徳だよ。」


「ご領主様、今日は本当にありがとうございます。本当にいい想い出になりました。」

「コリンナさんに喜んでいただいて何よりです。カタリーナさんも、いよいよ来月採用試験ですね。」

「はい、頑張って必ず合格してみせます。」


「セバス、彼女の晴れ姿はしっかりみないとダメだよ。」

「ホホホ、カタリーナ、しっかり頑張りなさい。」

「はい、お祖父様。」

「しかし、みんな賑やかだなあ・・・」

「とても良い事ですな。この20年で屋敷もすっかり明るく、賑やかになりました。」

「セバスもその一員だよ。ずっと。」


 しかし、どんどん人が増えて、音量が増すなあ・・・


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ