我が世の春本番か?
帝国歴259年4月
サントスの叔父さんから連絡が来て、第1子を懐妊したそうである。
大公不在の期間は叔父さん、ではなく、摂政のミレーア様がその職務に就く。
叔父さんって・・・
さて、その叔父さんもサントス人の弟子と通訳を得て、スタジオサントスを開設した。
スタジオ開設第一作は、サントス神話物語だそうだ。
そして、スタジオスーディルの面々も、8月末には帰国するそうだ。
お弟子さんたちは、グラーツ神話物語とドラゴンバスター冒険記の残りを製作するそう。
二つのスタジオは、業務提携という関係に落ち着いた。
これまでと何がどう違うのか分からないが、権利で揉めなければ、それでいい。
そして、ルーデルさんの男爵就任も完了し、当家の完全寄子となった。
爵位は陛下から賜ったが、領地まではもらえなかったのだ。
これに伴い、フェネトでの新屋敷設計に入った。
当領内では、図書館が完成した。
内部は意外にゆったりしていて、ネカフェ風なスペースもある。
まずは、領民の読書習慣を定着させるため、広報担当が奮闘中である。
また、再来年度に帝国大学ロスリー校の開校が決まった。
今まで技術開発研究所内で後進育成を行っていたが、情報管理のために、少し離れた所に建設する。
そして、丘陵地帯のへワーク側に寮をを建設すべく、こちらも用地買収と設計に入った。
建設面では、トレド大橋とエッセ川の2つの橋が開通した。
そして、フェネトとエルベ村を結ぶ街道もいつの間にか完成していた。
灌漑と農地整備も9%ほどの進捗になっており、トンネルも進捗は8割を越えている。年内には貫通するかも知れない。
学校についても、直轄4都市7校の校舎増築が完了した。
また、近年の状況変化を反映した地図作成を測量班に指示した。
さらに、来年度から、ガーゴイルの海岸堤防建設を決定した。
来月には、第4回評議員選挙が行われるので、政庁と市役所はそちらがメインの業務である。
徴税額は4億2千万ディリ程度でほぼ確定し、人口も22万人に迫る。
これに伴い、騎士団員を当家直轄3,000名、各家1,000名の計4,000名とした。
これでも、他家と比べると非常に控え目な数であり、人件費的にも余裕はあるのだが、どうも現代的な感覚が抜けず、他家のような兵士数を常備する決心がつかない。
屋敷では、アイリーンさんとウルさんが復帰し、宮廷料理人が2名、修行のため急遽やって来た。
間違いなくフランカイザー殿下の仕業である。
レミリアも、もう少しで出産だそうだし、エーファさんとヒルデさんも早くも二人目がお腹にいるそうだ。
またロスリーの人口が増える。




