アーニャさんと子供たち
しばらくして落ち着いたようで、子供たちと会いに行く。
「アーニャさん、おめでとう、お疲れ様、ありがとう、よく頑張ったね。」
「旦那様、一度にたくさん、ありがとうございます。私、頑張りました。」
「ああ、大手柄だね。それに女の子だね。」
「はい、よく見てください。ブロンズです。」
「お母さんゆずりだね。」
「旦那様、これはエッヘンしてもよろしいですよね。」
「もちろんだよ、過去最大のエッヘンをしてもいいんだよ。」
「エッヘンです。頭も撫でていただく価値がありますね。」
「いいよ、頭も撫でるよ・・・」
「ああ~、お母さまが甘えんぼさんになってる~」
「フローレンスみたい!」
「フラン、ベル、二人もお母さまの頭をなでなでしてあげるといいよ。」
「いいの?」
「今日はお母さまがとても頑張って疲れているんだ。だから、二人がなでなですると、ちょっとだけお母さまが元気になるんだよ。」
「うん、おかあさまをなでなでする。」
「ベルもいっぱいする。」
「まあまあ、二人とも優しいですね。お母さまは、こんなに嬉しいことはありませんよ。」
「奥方様、よかったですね。とても羨ましいです。」
「ローサさん、皆さん、本当にありがとうございました。旦那様、この子の名前をお付けください。」
「もう決めているよ。メリッサだ。」
「フフッ、今度はウェルネス語ですか?可愛い名前ですね。」
「分かるの?ウェルネス語なら分からないと思ったのに・・・」
「以心伝心ですね。旦那様がウェルネスと戦うと聞いて、少し勉強したのです。発音が少し独特ですよね。」
「やっぱりアーニャさんには敵わないなあ・・・」
「メリッサちゃんなの?」
「そうだよ。フローレンスにも妹ができたね。」
「うん。小っちゃくて可愛い・・・」
「フローレンスは、いいお姉様になれるかな?」
「うん、なる。いいお姉様になるもん!」
「じゃあ、メリッサを大切にしようね。フローレンスならきっとできる。」
「ベルも頑張る。」
「ベル、頼んだよ。」
少しだけ、年少組が成長したような気がする。




