春なのでお外でお遊戯会
すっかり春めいたので、子供たちと外でまったりする。
今日はいつものメンバー加え、セバスの娘さん夫妻と、カタリーナさんとアデーレちゃんを含めてお茶会兼お遊戯会だ。
「日差しが柔らかいですね。」
「ディゼルとフランク、芝食ってる・・・」
「おうましゃん、パッカパッカする~」
「ワッハッハ!若様!お乗せしますぞ!」
「キャー!」
「では皆さん、お菓子をお持ちしましたので、お召し上がりください。」
「門番の皆さんも、こちらでお召し上がり下さい。」
「奥方様、わ、我々もよろしいのですが。」
「団長殿は既に召し上がっていますよ。」
「ま、まあ、貴様らも今日ぐらいはよいだろう。せっかくのご好意だ。少し休め!」
「団長が団長してる・・・」
「そ、そんなことはございませんぞ!それがし、歴代最強と自負しておりますぞ。」
「団長様、たまには綱引きで優勝して下さいませ。」
「あらあらまあまあ。」
「セバス、そろそろ職務復帰したくなったんじゃないの?」
「ほほほ、確かにあの頃は楽しく、やりがいもありましたが、今の気楽な生活も悪くないですぞ。それに、ここに来れば皆の成長した姿を見られますので、寂しくありません。」
「それは残念って、ん?フローレンスはパパのお膝がいいの?」
「ぱっぽ。」
「おお、今パパって言ったぞ!」
「まあ、フローレンス、お膝の上なんて羨ましいことです。」
「フローレンス、お母様はああ言うけど、いつもこうしてやってるんだよ。」
「まあ、ご主人様。意地悪です・・・」
「おうましゃん、ちちうえよりかこいいー!」
「パッカパッカおとしゃんよりはや~い!」
「はいはい、そうですね~!」
「あら、いつの間にかアデーレちゃんも馬に乗っていますね。」
「若様、私が、馬の乗り方をお教えいたしましょう。」
「おい、お前!せめて鎧を外せ!」
「団長、何故です?」
「ディゼルは鎧が嫌いなのだ。大旦那様のせいで何度も死にかけたからのう。」
「ああ、馬って結構覚えてますもんねえ。」
「旦那様、とても良い屋敷になりましたね。」
「ああ、大きな、本当に大きな家族が、私にもできたんだねえ。」




