やっぱりそうなるのね・・・
そんな話をした数日後・・・
「旦那様!どうしてあんな事、お認めになったのですか!」
「ど、どうしたのアルマさん。」
「奥方様が、またあの時のようになっておられます。ああ、どうしましょう!」
「落ち着いてください。何があったんですか。」
「旦那様も十分承知いただいていたはずです!私と主人がお見合いした時も、ケヴィン様とリサ様の時も・・・」
「あ~何だっけな~・・・」
「何だっけなあではございません。ああなってしまわれたら奥方様は止まりません!ああ、私の眠っていたトラウマが・・・」
「アルマさん、お気を確かに、へたり込まないで下さい。」
「ああ、何と嘆かわしい。」
「アルマ、どうしたのですか?」
ラスボス登場!
「いえ、少しパウロ様が不憫に感じられただけでございます。」
棒読み、棒読み!
「はて、パウロは幸せ一杯、夢一杯の運命が待っているはずです。」
「皆さん、廊下でどうされたのですか?」
ああ、ローサまで、もう収拾つかなくなる・・・
と、言うことで、急遽作戦会議開始。
「まずは、ティアラさんのドレスを作ります。その後に、休日を利用してジョセフの店でお見合いをさせます。当日のお化粧は3人でやりましょう。旦那様はパウロを店まで連れて来ていただければ、それで構いません。くれぐれも、内密にお願いします。」
「うん、当日は用事があるということで、パウロの予定を押さえておけばいいんだね。」
「はい、そして店までは、私がティアラさんを案内します。アルマ、当日の昼食を予約しておいて下さい。個室で。」
「畏まりました。」
「これは久しぶりに腕が鳴りますね。」
「何か、今更ながら武者震いしてきたなあ~」
「だから言わんこっちゃないのです。旦那様、もう後戻りはできませんからね!」
「いいじゃないですか。共通の話題ができる人が増えて。」
「旦那様は、もっと奥方様の凄さを自覚なされた方が良いと思います。」
「アルマ、私はそれほどではございませんわよ。まあ、強いて言えば、この中では比較的、恋愛に詳しい事くらいでしょうか?」
「ほらあ~旦那様~」
しーらないっと!




