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リンツ伝  作者: レベル低下中
第三章 家族編
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やっぱりそうなるのね・・・

 そんな話をした数日後・・・


「旦那様!どうしてあんな事、お認めになったのですか!」

「ど、どうしたのアルマさん。」

「奥方様が、またあの時のようになっておられます。ああ、どうしましょう!」

「落ち着いてください。何があったんですか。」


「旦那様も十分承知いただいていたはずです!私と主人がお見合いした時も、ケヴィン様とリサ様の時も・・・」

「あ~何だっけな~・・・」

「何だっけなあではございません。ああなってしまわれたら奥方様は止まりません!ああ、私の眠っていたトラウマが・・・」

「アルマさん、お気を確かに、へたり込まないで下さい。」

「ああ、何と嘆かわしい。」

「アルマ、どうしたのですか?」

 ラスボス登場!


「いえ、少しパウロ様が不憫に感じられただけでございます。」

 棒読み、棒読み!


「はて、パウロは幸せ一杯、夢一杯の運命が待っているはずです。」

「皆さん、廊下でどうされたのですか?」

 ああ、ローサまで、もう収拾つかなくなる・・・


と、言うことで、急遽作戦会議開始。


「まずは、ティアラさんのドレスを作ります。その後に、休日を利用してジョセフの店でお見合いをさせます。当日のお化粧は3人でやりましょう。旦那様はパウロを店まで連れて来ていただければ、それで構いません。くれぐれも、内密にお願いします。」

「うん、当日は用事があるということで、パウロの予定を押さえておけばいいんだね。」

「はい、そして店までは、私がティアラさんを案内します。アルマ、当日の昼食を予約しておいて下さい。個室で。」

「畏まりました。」


「これは久しぶりに腕が鳴りますね。」

「何か、今更ながら武者震いしてきたなあ~」

「だから言わんこっちゃないのです。旦那様、もう後戻りはできませんからね!」

「いいじゃないですか。共通の話題ができる人が増えて。」

「旦那様は、もっと奥方様の凄さを自覚なされた方が良いと思います。」

「アルマ、私はそれほどではございませんわよ。まあ、強いて言えば、この中では比較的、恋愛に詳しい事くらいでしょうか?」

「ほらあ~旦那様~」


 しーらないっと!


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