フラグ、立ってなかったよねえ
「旦那様、これらはまた、素晴らしい料理の数々ですね。」
「そうでしょう。これらは流行りますよ。」
天ぷら、カツ丼、すき焼き、もつ鍋、ハヤシライス、鶏鍋、チャーハン、ハンバーガー、鰹のたたき、枝豆、肉じゃが、親子丼、チゲ鍋、八宝菜、餃子、きんぴらごぼう、おでん、酢豚、生姜焼き、アスパラベーコン、ポトフといった料理が並ぶ。
「これは、ジョセフさんにも教えないといけませんね。」
「そうだね。来週オープンだもんね。今は忙しいだろうけど、落ち着いたら伝授しよう。」
「ご主人様、奥方様が食べられるものはございますか?」
「う~ん、天ぷらとポトフ、枝豆ならいけるかな。後は冷めるとちょっと味が落ちるか、匂いがキツいかどちらかだしね。」
「そう言えば、アーニャさんは激しい動きはできないけど、ローサがここにいて大丈夫なの?」
「はい、子供たちはレミリアさんが見てくれております。」
「レミリア?大丈夫?」
「はい。レミリアさんは子供好きですね。とても子供たちを可愛がってくれますよ。」
「それは意外だよね。」
「旦那様、帝都から使者が来ております。」
「へっ?また来たの?」
「という事で、至急出陣しないといけなくなった。」
「まあ、当分戦など無いと思っておりましたのに・・・」
「ご主人様、また行かれるのですね。」
「まあ、出ないわけにはいかないねえ。どうやらマルチン=ユグノー軍が国境付近に集結し始めているようで、陛下も本当はまだ戦を仕掛けるつもりは無かったみたいだね。」
「しかし、相手は何を考えているのでしょう。」
「恐らく、この機会を逃せばジリ貧と考えたのではないでしょうか。」
「最後のチャンスねえ・・・」
「時期的にも、戦場までの距離的にも、最も相手に有利な状況です。」
「大人しく降伏すればいいものを・・・」
「まあ、それでも黙っまま滅びる訳にはいかない、といったところでしょうか。」
「それで、5月20日までにレッツェに集結するように、とのことだ。」
「では、至急騎士団に連絡して参ります。」
「よろしく頼むよ・・・」
「旦那様なら大丈夫です。信じております。」
「必ず無事でお戻り下さい。」
どっかで、フラグ立ってた?




