アーニャさんはとても元気
次の日、ローサはすっかり元気になったようで、朝早くから忙しそうに働いている。
アーニャさんは相変わらずとても元気だ。
最近は剣術の稽古も再開しているし、元々体力はあるのだろう。
アルマさんは少々お疲れ気味だ。
まあ、夜は交代要員がいないので、それも仕方無い。
でも、昼間は家人が何かと手伝ってくれているので、大丈夫だろう。
「旦那様、少しよろしいでしょうか。」
「アーニャさんかい、今開けるよ。」
彼女を隣に座らせる。
「みんな寝たかな。」
「はい、今夜はローサさんが付いてくれております。」
「なら安心だね。アーニャさんも2週間付きっきりで疲れたんじゃない?」
「いいえ、私の家族ですし、むしろ、ローサさんたちに大きな迷惑を掛けてしまいました。」
「私も少し反省したよ。でも、ローサだからね。怒ってなかったよ。」
「本当にいい方です。穏やかですが、頼りがいもありますし、器が大きいと思います。」
「私から見れば、二人はよく似ていると思うよ。」
「そう言っていただけると、とても嬉しいです。それで、その・・・」
「アーニャさんも、私に何か足りないと思う?」
「いえ、その、ローサさんみたいに私も・・・」
「こうしてみると、やっぱり綺麗だね。」
「ありがとうございます。その、実はもう、お呼ばれすることはないのかと、少し不安でした。」
「そんな事はないよ。ただ、私より子供を優先して欲しいと思っただけなんだよね。」
「そうだったのですね。心配して損をしてしまいました。」
「ごめんね。それと、いつもありがとう。子供のことを押しつけてしまって申し訳ない。」
「いいえ、旦那様はとても子供に関わっております。私のお父様も子煩悩ではありますが、さすがに旦那様には敵いませんね。」
「父親としての加減が今一つ、分からないんだ。」
「いいのです。私は幸せですよ。でも、よろしければ、頭を・・・」
「うん、アーニャさんも好きだよねえ。」
「はい、大好きです。本当はいつでもしていただきたいのです。」
「分かった。いつもするよ。」
「たくさん・・・」
「いいよ。」
「う・・・」
やっぱりこの二人、似てるよね・・・




