ファッションの進展
今日は2軒のブティックを訪れた。
新作を含めたラインナップ確認と、帝都進出の様子を伺うためである。
「しかし、いろいろありますね。」
「そうよ~、たくさん作っちゃったんだから~。こっちが男の仕事着シリーズ、こっちがレディの普段着シリーズ、後はダンディシリーズ、プチキャットシリーズ、プチバードシリーズ、ベビーシリーズ、高級ドレス、肌着。他にもたくさんあるわよ~。」
「これ全て作るのは、職人さんも大変でしょう。」
「ええ、だから工房は北に移転して、ここはショールームにしようと思っているのよ。」
「帝都進出はどうです。」
「アタシの店はアフォスフルーク、コンスタンツェの店はエール アンジュって名前ね。一応、物件も目星は付けてるわ。」
「これ全部売るんです?」
「まあ、売れ行きを見ながらね~。店が3階建なんでシリーズで分けて、儲けたら2号店を作って高級品を別に販売しようかなと思ってる。店のマークはクローバーと蝶よ。」
「いいですね。」
「でも、最新モードはロスリーのみで販売よ。」
「何でです?」
「一番新しいモノは、この街にこそ相応しいわ~。これからは、ファッションの街ロスリーもちゃ~んと宣伝してね、エルちゃん。」
「ブリギッテさんも元はと言えば帝都民なのに・・・」
「もう、この街がアタシの根城よ~」
続いて、エール アンジュ本店、となる予定のお店へ・・・
「コンスタンツェさんとエマさんの店のラインナップはこれですね。」
「そうです閣下。私たちは女性用のちょっと高級な服が充実しています。」
「男性用はファスナーを多用していますね。」
「はい、ファスナー単体では前のデザインが単調になりがちデスが、左胸と左腕ニモ配置して、デキる男感をだしていマス。」
「ドレスはあまりないように思えますが。」
「はい、基本的には子供と大人用の普段着が主体です。」
「ローサのドレス良かったんだけどなあ。」
「ありがとうございマス。やはりドレスよりは普段着の方が良く売れマスし。」
「レンタルなんかどうです。」
「貸衣装ですか。それは面白そうですね。」
「滅多にドレスを着ない方、買うことができない方用に、サイズや色違いをいくつか用意すればいいと思います。」
「デハ、試作してみましょう。」
「帝都の店も早く出来るといいですね。」
こちらも上手く行っているようだ。




