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リンツ伝  作者: レベル低下中
第二章 貴族学校編
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久しぶりの登校

 いつ以来になるのか。


 まあ、お国の為に働いていたのだから、まさかこれで留年にはならないだろうけど、勉強は多分、諦めた方がいいよね。

 唯一の楽しみはみんなに会えること。

 アナスタシアさんや北部に加担した形のレイ君は特に気がかりだ。


 教室は2年生用だけど、作りは同じだ。そしてこの学校は3年間クラス替えがない。

 中に入ると、いつもの朝の風景だ。


「おっ!エル君!帰って来たんだね!」

「元気そうだね!怪我は無かった?」

「ようやくみんな揃ったよ!」

「レイ君、みんな、ただいま!」

 いつもの4人、いつもの笑顔、うん、日常が戻ったんだな。

 思わずハグとハイタッチ。

 まあ、男子学生のノリですな。


「レイ君、戦場でお父さんに会ったよ。元気だから心配いらないよ。」

「うん、家はまだどうなるか分からないけど、まあ、頑張るよ。」

 そして、真打ち登場。女性陣二人だ。


「あっ!エル君!久しぶり!元気そうじゃん!」

「・・・・・」

 もう、アナスタシアさんは言葉も出ない様子。

 いつもの7人が集まる。


「何だ元気じゃん!痩せてもないし。」

「ハハハ!またみんなで遊べるね!」

「何処行く、やっぱりお茶?」

「そ、その・・・エル君・・・本当に、良かった・・・」

 教室で涙ぐむ。恐らく彼女が一番辛い日々を過ごしたのだと思う。


「うん、全くもって無傷で元気。危ない場面も一つも無し。無事解決だよ。」

「本当に・・・本当に良かった。ごめんなさい、私のせいで・・・」

「いや、本当に大丈夫だからね。気にしちゃだめだからね。」

「そうだよアーニャ。更にふてぶてしくなって再登場!みたいな感じじゃん!」

「授業で遅れてる所はみんなで教えるからね。」

「目指せ18番。」

 それ、期首テスト受けてない人にとってはハードル高いじゃん。


「わ、私も精一杯、ご協力いたします。」

「そういや明日、剣術大会の予選だよ?」

「へっ?そりゃ、帰って来るかどうか分からない人は、登録されてないよね?」

「普通に名前出てたよ?」

「何ですとーっ!」


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