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リンツ伝  作者: レベル低下中
第二章 貴族学校編
364/1781

大型新人爆誕

 ガシャーン!!

「!!」

 ああ、びっくりした。

 何かもの凄い破壊音で目が覚めた。

 ショボショボした目をこすりながら音のした方に急ぐ。


 廊下には割れた大きな壺と小さなメイド。

 なんか昔のローサみたい。


「何があったの?って、壺が割れたんだよね。怪我は?どこか痛いとこない?」

「グスン・・・壺、割れっちゃったぁ・・・」

「ああ、危ないから急いで片付けようね。君は?」

「レミリアです。新人です。10才です。」

「ああ、マリアさんの。」

 ローサとオルガさんも駆け寄って来る。


「あらあらまあまあ。メイド長が来る前に片付けちゃいましょうね。」

 と思ったが・・・


「レミリア!あんたまたやらかして!何度言ったら分かるの!」

 ラスボス登場!間に合わなかったか・・・


「ふぇ、ごめんなさぁい、お母様・・・」

「お母様ではありませんと何度言ったら分かるんです!ここではメイド長と呼びなさい!」

「申し訳ございません。おかメイド長・・・」


「まあまあ、割れたものは仕方無いよ。どうせウチにある物なんて大したもんじゃないし。」

「これは、旦那様がどんなに苦しい時でも売らなかった壺です!」

「まあ、いいよいいよ。今ならこんなのいくらでも買えるんだから。」

 みんなで朝から大掃除。



 その日の午後。

「グスン・・・お買い物、できませんでした。うぇーん!」

「どうしたのって、レミリア、何これ?」

「わかんない、商店街行ったら、これを買ってしまってもう、わからないの~!」

「これって、もしかして馬ののみ取り?何でこんな物?頼んだのゲルハルトかな?」

「あの~レミリアさん。頼んでいたルッコラとズッキーニは?」

「えっ?・・・何がどうしてそうなった?」

「グスッ、商店街いったら、こっちにとか、こっちよ、とか言われて、もう、グスン!」

「あ~分かる、昔のローサと同じだ。アイツら何でも売りつけるから。」


「嬢ちゃんどうしたよ。ああ?のみ取り櫛なんてどうした。」

「ああ、買わされっちゃったみたいだね。」

「ワッハッハ!いいじゃねえか!どうせ使うもんだ、あっしが使うよ。」

「良かったですね、レミリアさん。」

 ローサに抱かれ、やっとレミリアも落ち着きを取り戻す。


「ありがとうございます。ローサ様。」

「いいのですよ。私も以前はよく失敗して、マリアさんに叱られたものです。」

 しかし、超新星だよね。のっけから良い味出してる。


「あの~、ルッコラとズッキーニ・・・」


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