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リンツ伝  作者: レベル低下中
第二章 貴族学校編
306/1781

勉強の成果

 年末試験の結果が発表された。

 みんな現状維持である。


 まあ、レイ君やノルト君はあれ以上上がる余地がないもんね。

 圧倒的首席がいるし・・・


 そんな中、注目の私は19番手に着けた。

 堂々の上から1/3入りである。


 私の友人たちやアナスタシア様の他に、シュタインバッハ嬢も一桁にランクインしている。

 いや、前回も入っていたのかも知れないが、とにかく我らが2組は7名が一桁順位なのである。

 どうやら1組は気もそぞろ状態で奮わないらしい。全て殿下が悪い。


 そして試験が終わると冬休みが近い。

 とは言っても年末年始しか休日が無いので、私やレイ君は帰省などできない。


「さて諸君、最初に説明していたとおり、学年末には皆、グループ課題研究をまとめてもらうことになる。提出は9月頭だが、油断しておざなりの成果を出す者が毎年いる。そうならないよう、今から準備を始めておくように。」


「先生!グループは何人までですか?」

「自信があるなら1人でもいいし、特に人数に制限はない。1組の者と組んでも構わない。」


「では、60人で一つの課題を作るのはダメですか?」

「エルハバード君、真面目に考えれば、自ずと答えは分かると思うが?」

 いや、知らねえし!


「エル君、いくら何でも・・・」

「殿下となんて、とても無理・・・」

「で、どうする。」

「まず、お題目を決めないとねえ。」

「じゃあ、終業式までにみんなで一度集まって、それぞれ案を出そう。その中からみんなで選べばいいんじゃない?」

 コンペか、それが一番揉めずに済むかな?



「いいねえ、みんな真面目に考えてよ。」

「それは、エル君にだよねえ。」

「いや、あれは真面目な質問だよ。みんなで悪だくみすれば可能なんだから。」

「もう、悪だくみって言っちゃったし・・・」

「でも、まだ10日あるから大丈夫だよね。」


「じゃあ、進捗状況を都度報告して、集まれそうならその日に決めよう。」

「了解、みんな、楽しみにしてるよ。」

「エル君が何を出してくるかをね。」

「いや、いたって常識的なものだよ、きっと・・・」


 これも青春の1ページだよね。


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