ロスリーからの報告
セバスから定期報告が来た。
放課後の図書館でこれを確かめ、回答を考える。
ここには資料もあるし、いや、決してローサがいるとそっちに夢中とかではない。
そして、これは10月末時点の報告。
まず、トウワから来ていた3人が任務を終え、帰国の途についたそうだ。それも2隻目の東大陸航路の貿易船で。
船ってそんなに早く出来るんだっけ?
まあ、彼らには十分な報酬を渡しておいた。
トウワでの金の相場は知らないが、10年やそこらは遊んで暮らせるだろう。
また、軍艦ウスターの乗員を募集したとのこと。
こちらも間もなく就役する。
農業面では、また小麦の新品種ができたそうだ。
牛も特に脂肪の乗り具合の良い親牛が出てきた模様。
また、ジャガイモやサツマイモを始めとする新作物も栽培に成功したそうだ。
早急に栽培奨励を出すように指示した。
また、本年度の使役事業はハーゲン川堤防改修とのこと。
他の地区ではまだ道路舗装がメインだ。
そしてロプスドール市民病院の建設も始まった。
学校もロプスドールとオルガノの総合学校建設を急いでいる。
また、この両市では評議会選挙に向けた周知活動を行っているとのことだ。
ちなみに、領内の人口が13万人を突破したそうだ。
主な報告事項は以上で、政庁の方も落ち着きを見せているのだそうだ。
「みんな元気でやってるかなあ・・・」
そう思いつつ、返書をしたためる。
セバスへ
報告いただきありがとう。随分寒くなりましたが、皆さんお元気でしょうか。
特にセバスは無理をしていないか心配です。
こちらは、何とか生活にも慣れ、ローサ共々元気でやっているので、ご心配なく。
今回は決裁案件が無かったようで、特に大きな問題が起きてなさそうなのは良かったと思っています。
でも、一人で無理をせず、何かあればご連絡ください。セバスの代わりだけはいませんので、何かあったら大変です。無理などせず、早めに帰ってお孫さんとゆっくりして下さい。
あと、ジョセフさんとヤンさんに、カレールーの開発ありがとう。とても美味しかったとお伝え下さい。
では、皆さんにもよろしく。
また、次の報告時に、手紙を書きます。




