表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
リンツ伝  作者: レベル低下中
第二章 貴族学校編
299/1781

ロスリーからの報告

 セバスから定期報告が来た。

 放課後の図書館でこれを確かめ、回答を考える。


 ここには資料もあるし、いや、決してローサがいるとそっちに夢中とかではない。

 そして、これは10月末時点の報告。


 まず、トウワから来ていた3人が任務を終え、帰国の途についたそうだ。それも2隻目の東大陸航路の貿易船で。

 船ってそんなに早く出来るんだっけ?


 まあ、彼らには十分な報酬を渡しておいた。

 トウワでの金の相場は知らないが、10年やそこらは遊んで暮らせるだろう。


 また、軍艦ウスターの乗員を募集したとのこと。

 こちらも間もなく就役する。


 農業面では、また小麦の新品種ができたそうだ。

 牛も特に脂肪の乗り具合の良い親牛が出てきた模様。

 また、ジャガイモやサツマイモを始めとする新作物も栽培に成功したそうだ。

 早急に栽培奨励を出すように指示した。


 また、本年度の使役事業はハーゲン川堤防改修とのこと。

 他の地区ではまだ道路舗装がメインだ。


 そしてロプスドール市民病院の建設も始まった。

 学校もロプスドールとオルガノの総合学校建設を急いでいる。

 また、この両市では評議会選挙に向けた周知活動を行っているとのことだ。


 ちなみに、領内の人口が13万人を突破したそうだ。

 主な報告事項は以上で、政庁の方も落ち着きを見せているのだそうだ。

 

「みんな元気でやってるかなあ・・・」

 そう思いつつ、返書をしたためる。



セバスへ


 報告いただきありがとう。随分寒くなりましたが、皆さんお元気でしょうか。

 特にセバスは無理をしていないか心配です。

 こちらは、何とか生活にも慣れ、ローサ共々元気でやっているので、ご心配なく。


 今回は決裁案件が無かったようで、特に大きな問題が起きてなさそうなのは良かったと思っています。

 でも、一人で無理をせず、何かあればご連絡ください。セバスの代わりだけはいませんので、何かあったら大変です。無理などせず、早めに帰ってお孫さんとゆっくりして下さい。


 あと、ジョセフさんとヤンさんに、カレールーの開発ありがとう。とても美味しかったとお伝え下さい。


 では、皆さんにもよろしく。

 また、次の報告時に、手紙を書きます。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ