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リンツ伝  作者: レベル低下中
第一章 領地改革編
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25/1781

決して勝手に発展している訳では無い

 白湯会での一コマ。


「それでは、住民が増えているのは間違いないんだね。」

「はい、農民も含まれているそうです。」

「農地なんて無いのに?」

 狭く山がちなリンツ領に余剰の農地や未開拓地はない。


「皆、町で暮らすのではないかと、それに鉱山もそろそろ稼働できそうですし。」

「ワシの領地も最近はよそ者が増えておるわい。」

「市役所も1人づつ増員したけど足りてるかなあ。」


「土地の価格動向も気になりますねえ。」

「もう家の新築ラッシュが始まってるの?」

「今はまだそれほどではありませんが、ロスリーでも建築工事中の家があります。」


「他の事業はどうなってる?」

「測量隊はロスリーからスーディルの街道の測量を終え、スーディルからサッツ方面を行うそうです。」

「そういや、もう1隊増やす話がありましたなあ。」

「スーディル港周辺から東の海岸線に沿って測量してもらいたいんですが。」

「あやつらも結構楽しんどるみたいだし、増員大いに結構、わっはっは!」

 それって父仕込みの訓練がキツいだけでは?


「ところで、余裕が出たら騎士団の人員も増やしたいのですが?」

「そうですね。伯爵家で300名規模というのは、いささか寂しいとは思っておりました。」

「どのくらいが適切な規模なの?」

「東部の顔役、エルリッヒ伯爵家は約4000名。西隣のシュバイツァー男爵家でも1500名以上は動員できるかと。」

「男爵家すごくない?」

「あそこは男爵家といっても、子爵家の領地を買収するほどの財力があります。まあ、爵位も献金で得たものですが・・・」

ああ、言ってたね。シュバイツァー商会の方が本体だって。


「騎士団を増やしてくれるのはありがたいが、坊ちゃん、金は大丈夫ですかい?」

「まあ、急に倍増とはいかないけど、少しづつ増やしてもいいかなと思ってる。」

「それなら辞めた元騎士団員を中心にかき集めたら、軽く倍にはなるぞ。」


「そんなに元団員っているんですか?」

「まあ、給金が払えないってエル=ラーンとの同盟締結後に旦那様が随分解雇したからなあ。いるぞ、結構。」

「即戦力になるのであれば、よろしいのではないでしょうか。9月からの徴税の状況を見ながら決めるということで・・・」


 何か発展している予感。


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