ついにスポーツができる
ついにスポーツ用品ができた。
種目は野球、ゴルフ、バドミントンだ。
一応、ゴムが安定的に入手できてから本格導入となるが、サッカー、バレーボール、テニスも道具とルールは整備した。
格闘技もレスリング、相撲、ボクシング、剣術のルールを整え、陸上では、短・中・長距離走、ハードル走、走り高跳び、走り幅跳び、砲丸投げ、やり投げを導入した。
水泳はプールが無いので、海兵用に海で行わせることを決定した。
ただし、海兵は海外遠征中でいない。
一方でボツになったのがラグビー。
楕円形のボールがドラマを生むのだが、この時代の人には理解されなかった。
「何だこの形は!」とか「何でこの競技だけこの形のボールにする必然性があるのだ!」なんて言われても説明できない。
あげくの果てには「持って走るのならボールで無くてもいいじゃないか、それこそネコかニワトリでも持って走れば面白い。」とか身も蓋もない事を言い出す始末。
全国のラガーマンの皆様、ごめんなさい。
私に説明能力がありませんでした。
そして、市内南地区、総合学校の向かいで、新しいスポーツ公園の用地取得も始まった。
余剰の土地などなく、価格が高騰している中で、とんでもなく広い土地を占有するのは気が引けるが、これができれば市民の憩いの場になること請け合いだ。
まあ、憩いの場は遊園地とか公衆浴場とか、中央公園など、たくさんあるのだが。
ちなみに体育館は学校内に小さいものを作ろうと考えている。
あまり大きなものは建築技術的に不安がある。
「ついにゴルフができるのですな。」
「うん、やはりセバスのような紳士にはゴルフが似合うよね。」
「お褒めに預かり、光栄です。」
「スポーツウェアもブリギッテさんたちに依頼した。」
「ほう、専用の衣装もあるのですな。」
「各競技ごとに特徴的なものがある。それでどんな競技を趣味としているかが分かる。」
「ほう、運動を趣味とするのですな。」
「一人で、あるいは親しい仲間で、楽しみながら体力や健康づくりをする。これが目的だよ。それに道具や衣装もお金になる。」
「ほほほ、実益も兼ねておるのですな、いよいよもって結構なことです。」
「それと、夏に向けて水着のデザインも依頼してるよ。」
「ああ、プール用とか言っておりましたな。」
「そう、男性用は海兵用に支給もする。」
「ここには、他には無いものが溢れておりますな。」
「帝都の人に馬鹿にされたくないからね。」
こうして娯楽がまた一つ増えた。




