日はまた昇る
「リサさん、アーニャさんを励ましてやってね。」
「それはアンタの仕事よ・・・最後まで頑張りなさい。」
「ははは、怒られちゃった。じゃあ、レイ君にお願いしよう。」
「僕かい?まあ、任せてよ。エル君の頼みじゃあ、断れない。」
「ノルト君。仕事以外でもうちに来てよ。娘さんが二人もいるんだから。」
「ああ、足繁く通うことにするよ。」
「アル君、キース君、ローサに手を出すなよ。」
「何で俺たちだけそれなんだよ。」
「アルフレート様、リーンマイヤー様、フランの指導、よろしくお願いします。」
「任せて下さい。いつかフランシス殿の師になって見せます。」
「カタリーナさん、アデーレさん。ヴィレとルカスたちをよろしくね。」
「もちろんです。必ず幸せな家庭にさせてみせます。」
「コリンナさん、セバスへの伝言があれば聞いておくけど。」
「ご隠居様のお陰でとても幸せだったと・・・」
「うん、分かった。それとコリンさん、カリーナさん。次は君たちの番だからね。」
「はい、必ず明るいお屋敷にしてみせます。」
「シュテファン、サボるなよ。」
「はい。今まで通り全力で頑張ります。」
「ファビアン。奥さんを大切にするんだぞ。それと、ローサに早くひ孫を見せるんだ。」
「はい、お祖父様・・・」
「ベア、アウレリア。この国を頼んだぞ。」
「はい、お祖父様。」
「フラン、いい加減に泣き止まないか。」
「無理です。父上・・・」
「みんな、こんなヤツだけど根はいい男だ。よろしく支えてやってくれ。」
「はいっ!」
「叔父さん、これって”星降る夜に”なら、どのシーンに当たるかなあ?」
「”日はまた昇る”の”復刻”こそ相応しいな。ホント、エルには相応しいよ。」
「ありがとう、叔父さん。さて、ローサ。何か、とても一言では言い表せないんだけど、本当に感謝してる。こんなことになってしまい、本当に申し訳ない。」
ローサを静かに抱く。
ちなみに、身体は相変わらずフローレンスに支えてもらっている。
「アーニャ、本当にありがとう。これからはローサと二人、支え合って乗り切って欲しい。それと二人に、愛してるよ。いつまでも。」
「最後に、アーニャとお呼びいただけました・・・」
「それとフローレンスもありがとうね。」
「はい、最後に間に合いました。」
四人でいつまでも抱き合う大団円・・・




